STUDY

美術館へ行こう 〜2018 初夏編〜

全国的に梅雨入りをし、ジメジメとした肌寒い日が続きますね。
デザイナーの赤堀です。

インターネットで気軽に情報を得られる時代ですが「実物を自分の目で見て、体感する。」そんなインプットも必要かと思います。という訳で、今回は初夏に行きたい都内の展覧会をジャンル別に1つずつセレクトしてみました。宜しければご参考ください。
※会期が長く比較的とっつきやすい内容の展示から選定しています。

グラフィック
日本のグラフィックデザイン2018
http://designhub.jp/exhibitions/3836/
2018.6.20(水)~7.31(火)

日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が、1981年から発行している年鑑『Graphic Design in Japan』。2018年版の発行を記念し、掲載作品の中から約300点を実物と映像で展示。雑貨、書籍、商品パッケージ、シンボル・ロゴ、ポスター、ウェブサイト、映像、空間デザインなど、多岐に渡るグラフィックデザインを観ることができます。

版画
ミラクル エッシャー展
http://www.escher.jp/
2018.6.6(水)~7.29(日)

マウリッツ・コルネリス・エッシャー。だまし絵で抜群の知名度を誇る、オランダを代表する版画家です。生誕120周年を記念した本展では日本初公開の作品、約150点を観ることができます。「科学」「聖書」「風景」「人物」「広告」「技法」「反射」「錯視」の8つの観点からエッシャーの作品を紐解いています。

絵画
ルーヴル美術館展 肖像芸術 ―人は人をどう表現してきたか
http://www.ntv.co.jp/louvre2018/
2018.5.30(水)~2018.9.3(月)

ルーヴル美術館 全8部門の各部門を代表する肖像画110点を一挙に鑑賞することができます。27年ぶりにヴェロネーゼの傑作である《美しきナーニ》が来日するほか、ナポレオンをはじめマリー=アントワネットなど歴史を彩った時の権力者たちの肖像が一堂に会す豪華な展覧会となっています。

工芸
ブラジル先住民の椅子 野生動物と想像力
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/180630-0917_benchesofthebrazilian.html
2018.6.30(土)〜 9.17(月祝)

ブラジル先住民にとっての椅子は、日常生活での使用やシャーマンによる儀式や結婚式など、生活や伝統、独自の神話と色濃く結びついており、コミュニティ内の文化的・社会的なシンボルとなっていました。本展は17部族の椅子約90点を取り上げ、彼ら独自の感性から生まれた造形に人間の豊かな想像力の発露を読み取ろうとする展示です。

建築
建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/japaninarchitecture/index.html
2018.4.25(水)~ 9.17(月)

日本の建築を読み解く鍵と考えられる9つの特質で章を編成。展示物は貴重な建築資料や模型から体験型インスタレーションまで、100プロジェクト400点を超えます。古代から現代まで、底流に脈々と潜む日本の建築の遺伝子を考察しています。

メディアアート
MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless
https://borderless.teamlab.art/jp/
2018.6.21(木)~

チームラボと森ビルがお台場にアートミュージアムを開業。520台のコンピューター、470台のプロジェクター、施設面積10,000㎡に約50種類の作品群が展示されます。「Borderless」の名の通り、鑑賞者と作品の境界がない立体空間で新しい体験を創出します。

映像
AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展
http://www.2121designsight.jp/program/audio_architecture/
2018.6.29(金)~10.14(日)

ミュージシャンの小山田圭吾(Cornelius)が音楽の構造に着目して書き下ろした新曲を、9組の気鋭作家がそれぞれの視点から解釈し、映像作品を制作します。中村勇吾が展覧会ディレクターを務め、Wonderwall 片山正通が会場構成を担当。「音楽建築空間」の構築を試みます。

写真
世界報道写真展2018
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3060.html
2018.6.9(土)~8.5(日)

世界中の約100会場で開催される世界最大規模の写真展「世界報道写真展」の61回目。「現代社会の問題」「一般ニュース」「長期取材」「自然」「人々」「スポーツ」「スポットニュース」「環境」の8部門から22カ国42人の受賞者が決定。世界の「いま」を克明に伝える写真の数々を紹介する展示です。

展覧会では、キュレーター、プランナー、ディレクターなど、作品を展示する作家以外の裏方仕事も非常に興味深い部分だと思います。キャプションにはじまり空間デザインや音声ガイドまで、細部に至るまでこだわりを感じる展示は、体験設計に目を向ける良い機会になります。思考の幅がグンと広がるので、そうした部分にも着目して展覧会を楽しんでみてはいかがでしょうか。

それでは。