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デザイナー

世界の色のイメージを紐解こう

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こんにちは。デザイナーの赤堀です。
11月も終盤に差し掛かりいよいよ寒さも本格的になってきましたね。

突然ですが、デザイナーの皆さんは海外サイトのデザインをする際、その国での色彩感覚に基づいてデザインを行なっていますか? 日本人の色彩感覚と海外の方の色彩感覚は違うというのは周知の事実です。
そのため、海外サイトをデザインする際はカラーコントロールが重要になってきます。色彩感覚の違いは、文化的な背景や気候・風土的な理由もあれば、瞳の光受容体の性能の違いといった遺伝的な要因も含まれます。そうした各国に適した色彩感覚は、その国で生まれ育たない限り身に付けることはなかなか難しいかと思います。

しかし、色のイメージや意味などは比較的簡単に取り入れていける知識です。
何も知らずにデザインをしたら、その国ではネガティブな意味合いを持っていた……なんてことにはならないようにしたいものです。

という訳で今回は、国などによって異なる色のイメージを取り上げてみようと思います。

白

「純粋、無垢、清潔、神聖」などプラスイメージが多い白ですが、海外では、病気、死体、幽霊を示唆することから不吉なイメージを持つ国も多くあります。(日本でも経帷子などは白ですね。)
中国では赤が縁起が良いとされるのに対して、白は縁起が悪い色。「陰湿、極悪」といったイメージは京劇の隈取りからきており、白い顔の人物は悪人を示しているそうです。日本の歌舞伎では青の隈取りが悪役とされていますね。

欧米:純潔、潔白、真実、降参
西洋:純粋、エレガンス、平和、清潔
中国:高潔、純潔、明亮、清潔、高貴、公明、陰湿、極悪、葬式、不吉、死
ベトナム・ヒンドゥー:葬式、不吉、死

黒

「強さ、自信、洗練、高級感」といったイメージの他に「恐怖、威圧、孤立」といった拒絶のイメージも強い黒。
欧米でも「高級」なイメージと共に「死、不吉、失望」といったマイナスイメージを持っています。古代中国では黒が重用されていたため、「正直、勇敢」といったイメージが強かったのですが、現代の中国では悪いイメージが大半を占めています。

欧米:高価 優雅 高貴、死、不吉、陰険、悲哀、失望、不名誉
中国:負、暗黒社会、違法、闇
中東:転生、哀悼
アフリカ:年齢、成熟性、男性的

赤

「生命、情熱、活発、積極的」といった力強さや「攻撃的、怒り」といった激情を表すイメージの赤。また、日本では女性=赤(男性=青)のイメージを持つことも多いですが、これは日本独特のもの。
中国では赤は国旗の色でもあり、おめでたいときの色とされています。厄除けの色でもあるため幸運をもたらす色として特に愛されています。

欧米:愛、情熱、血気、興奮、革命
西洋:愛、エネルギー、行動、興奮、危険
中国:幸福、吉祥、楽しみ、熱烈、発展、成功、順調、成就
インド:純粋、官能、スピリチュアル

ピンク

ピンク

「優しさ、可愛らしさ、か弱さ、柔らかさ」など女性的なイメージが強いピンク。他にも「幸福、若さ、わがまま」などがあります。また、色っぽさや卑猥な印象もありますが、ピンクがそういった意味で受けとられるのは日本だけのようです。
欧米では、ピンクは赤ちゃんの肌の色とされ、若さや健康、新鮮さを表します。

欧米:健康、活力、極致、同性

黄

「向上心、好奇心」といった意欲、「希望、豊かさ」といった幸福感、「軽快、賑やか、カジュアル」といったアクティブなイメージ。プラスイメージが多い黄色ですが、一方で警告色でもあります。
欧米・西洋では「卑劣、臆病者」といった意味合いもあります。また、アメリカではタクシーやスクールバスのカラーリングは黄色です。そのため、「交通機関、輸送」のイメージも強いです。中国で黄色は元々は高貴な色とされていましたが、アメリカから入った出版物が原因で「いかがわしい」イメージに変わってしまいました。

欧米:裏切り、卑劣、臆病
西洋:幸福、陽気、前向き、暖かみ、喜び、希望、注意、臆病
中国:いかがわしい
エジプト:幸福、幸運

オレンジ

オレンジ

「家庭的、明るい、親しみ、健康的、元気、活発」など、温かさを感じるオレンジ。「幼稚、安っぽい」といったイメージもあります。
西洋では実りの秋、収穫のイメージ。 ヒンドゥーではオレンジは神聖とされていて、火を象徴しているそうです。

西洋:収穫、温もり、知名度
東洋:愛、幸福、謙虚、健康
ヒンドゥー:縁起が良い、神聖

紫

「気品、厳粛、崇高」といった高貴なイメージと「神秘的、霊的、宇宙、精神、孤独、不吉、死」といったスピリチャルなイメージを併せ持つ紫。
紫は世界中で権力や宗教的地位の象徴として捉えられています。昔、紫の染料は貴重なものだったため、位の高い人物しか身につけることができなかったというのが背景にありそうです。

西洋:高貴、豪華、帝王、仰々しい、俗悪、葬式
ブラジル、タイ:哀悼

青

青は「平和、信頼、誠実、安全、知的、冷静、清潔、爽やか」というプラスイメージから、企業サイトなどのデザインで多く取り入れられていますね。「悲しさ、寂しさ、冷たさ」などのイメージもあります。
欧米では成人向けの映画を“blue film”、猥談を“blue jokes”と言います。諸説ありますが、元を辿ると成人向け出版物の検閲が青色でチェックされていたことなどが理由にあるようです。そのため、青はわいせつなイメージも持っているのです。

欧米:希望、忠実、優秀、憂鬱、わいせつ、陰気
西洋:信頼、安全、説得力、孤独

緑

「自然、新鮮、若さ」といった生命の躍動を感じる緑。「平和、協調、安心、癒し」といった穏やかなイメージも。「未熟」さを表したりもします。
欧米では、毒、怪物など、ものものしいイメージも持たれています。死後に出る死斑が緑色だったとか、毒物・劇物が青緑色であったことが背景にあるそうです(こちらも諸説あり)。映画やゲームでゾンビや怪物の血液が緑で表現されるのは、緑に不気味さや死を感じた故の表現ということですね。「嫉妬」はシェイクスピアが『オセロ』『ヴェニスの商人』の一節で緑を用いて表現したことから“be green with envy” “green-eyed jealousy”という嫉妬に関する表現が生まれ、強くイメージとして定着しました。

中国では「不貞」の意味がありますが……こちらは興味がありましたら調べてみてください! くれぐれも中国人男性に緑の帽子をプレゼントしないように。

欧米:活気、歓喜、若い、未熟、嫉妬、毒、怪物、不気味
西洋:若さ、肥沃、新しい生命、不貞
中国:不貞
イスラム:国の繁栄、神聖

如何でしたでしょうか。
今回載せきれなかった内容もたくさんありますので、気になった方はぜひ深掘りしてみてください。デザイン以外にもマーケティングに利用するなど、役立つ場面があるはずです!

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