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コンサルティングで大事にしていること

こんにちは。齋藤です。

今回は前回執筆した『アーキタイプが考える制作における3つのポイント 2018』の中にある3つの円の一つ「コンサルティング」について書きたいと思います。

そもそもコンサルティングとは

コンサルティング (consulting) とは、企業(まれに行政など公共機関)などの役員(特に経営者が多い)に対して解決策を示し、その発展を助ける業務のこと。または、その業務を行うこと。社会的に、コンサルティング会社は、特定の事業に特化した事業会社とは区別され、コンサルティングファームと呼ばれる。

簡単に言うと相談にのり解決策を出すこと。

そうは言っても人と人のことなので一筋縄ではいかないことがほとんどです。そこで実務経験から日頃気をつけていることをまとめてみました。


1.相手の立場になって考える

よく子供の頃、親に言われていたような言葉ですが、物事は基本的にケース・バイ・ケース。誰かと同じと思ってはいけません。部分的に型や事例にはめて話をすることは有効だと思いますが、全てにおいてそれが当てはまることはないと思っています。似たようなサービス内容でも微妙に違ったり、何より担当する人はプロジェクトにおいて確実に違ってきます。


2.自分だったらこうするという意志

1にも通じますが自分がこの立場ならこういう選択をするという意志を持つことにより、本当に相手のことを考えていることが伝わると思っています。自分なら予算はこう配分する。自分ならここに任せる!など。コンサルティングさせていただく人と対立して物事を進めるのではなく、相手と同じ方向を見て物事を進めることにより同じ問題の共有ができます。


3.核心はぼかさないが言い方には細心の注意を

相手に“気づき”を与えて正しい方向に導くことが重要なので核心はぼかさないように結論から伝えます。ただし、ダメ出しをするのではなく、あくまで気づきなので自分が言われたら素直に聞ける言い方か?チャレンジしてみようとモチベーションを上げる言い方なのか?など伝え方には細心の注意を払う必要があると思います。


4.事例をもとに話すときは価値のある話を

自分が経験してきた話であればリアリティがあると思いますが、一般論や他社事例などを交えて話す場合はきちんと理解したうえで話す必要があります。見た聞いただけの話や実戦経験のない話は逆に信頼を失う可能性があるので、なるべく控えるようにしています。


5.自分なりの正解や着地を持って打ち合わせに挑む

先方の話をきちんと聞くことは大事ですが、全体の方向性や落とし所を先にイメージして挑むことが大事だと思っています。出たとこ勝負ではなく、今回の打ち合わせではこの辺に着地させるという意志を持って打ち合わせすることにより、自然と無駄な議論などを減らすことができます。


コンサルティング
(相談にのり解決案を出す)なので最終的な決断、実行は相手に委ねる事になりますが、基本的な姿勢としては“こうしましょう!”の言い切りが重要だと思います。
それにより相手も自分もモチベーションを上げていけます。

ちょっと番外編ですが話をするときに自分がよく使う手法ですが「〇〇さんが以前おっしゃっていた通り」という言葉を使います。これにより、相手に「あ、確かに前にそう言ったな」と思い出させる効果と「自分が話した内容だったら仕方ない」と納得してもらうことができます。


一言でコンサルティングと言ってもとても奥が深く、領域の広い仕事だと思います。
必ずしもこれが正解ではないかもしれませんが、少しでもいい結果が出せるよう日々勉強し続けたいと思います。