INTERVIEW

Interview #02 [ UX Designer ] かとう_地方で両立する、育児と仕事

こんにちは。デザイナーのもとまつです。
今回はインタビュー企画第2弾。
仕事が丁寧で信頼感バツグン、物腰やわらかな一児の母。現在富山でリモートワーク中。
UX Designer(IA担当)、かとうに語ってもらいます。

プロフィール

ソフトウェア開発会社でプログラマを経験後、制作会社数社を経て、ARCHETYPへ参加。主にフロントエンドとして、サービス・コーポレート・官公庁などさまざまな業種の案件に携わる。現在は情報設計を担当。

この世界に興味を持ったきっかけ

1999年、初めて家にやってきたパソコンで自分のホームページを持ったことが楽しくて。特にHTMLやCSS、JavaScriptを編集してそれがすぐに目に見える形で表示されることが面白くて、あれこれ試して遊んでました。今もコードを書いていると、当時のワクワクした気持ちが戻ってくるというか。こんなこと言っていいのかわからないけど、「遊び」の延長線上という感覚が強いかも…(笑)。仕事だから思い通りにできないことはあるけど、楽しいから続けてるんだと思います。

ARCHETYPに入った経緯

当時は社会人を一旦中断して、デザインの専門学校に通っていて、そこを出たタイミングでした。動きのあるデザインに興味があって、いろいろな制作会社を見ている中、アーキタイプの仕事は派手なモーションというよりは、心地良く侘び寂びがある動きが多くて私の好みだったので、ここで働きたいなと思ったのが入社の決め手でした。

担当している領域について、普段どんな仕事をしているか

最近、フロントエンドエンジニアから情報設計担当にシフトしました。普段は、サイトマップやワイヤーを書いたり、カスタマージャーニーを考えたりしています。

ジョブチェンジをした理由

システム会社で働いていたときからずっと、表面的な美しさとそれを支える土台や骨組みの美しさのどちらにも興味があって。
私のこれまでのキャリアはエンジニアになったりデザイナーになったりとそのふたつを行ったりきたりしてるんですが、一つ手前の工程からサイトのことを考えられた方がより自由度も高くて面白いよねと。

あと、少しリアルな話をすると、フロントエンドエンジニアは制作の最終工程を担当することが多いので時短勤務だとプライベートとの両立が難しいということもあって。そういった状況や興味のあること、今後のキャリアを考えるうちに、自然な流れで情報設計を担当することになったという感じです。

とはいえ、情報設計だけを担当するような働き方はこれまでのARCHETYPにはなかったので、プロジェクト全体を見たり、ディレクターのサポートをしたり、まだまだ社内での立ち位置を模索中です。私はデザイナーもフロントエンドエンジニアも経験しているので、社内のなんでも屋、橋渡し役として立ち回りつつ、専門分野を伸ばせたらなと。浅く広く、ときどき深く、面白い存在になれたらなと思っています。

interview_02_1

ARCHETYPの魅力

働き方を柔軟にスピード感をもって変えさせてもらえる点が魅力だと思います。正直、育児をしながら制作会社で仕事を続けることは、かなり厳しいと思っていました。納期前など時にはハードな状況におかれることもありますからね。
メンバーや社長との距離が比較的近くて、相談すればすぐに小回りの効いた対応をしてもらえます。

また、クリエイティブは平等ということで、新人ベテラン関係なくフラットな立場で発言ができる環境も気に入っています。

リモートワークについて

育休で一旦仕事を離れていましたが、妊娠中からリモートワークを開始し、リモート歴はトータル2年ほどになります。会社とは常時Skypeでつながっているため、場所が離れているというだけで、単純に仕事をするという意味ではそんなに変わらないと思っています。

ただ実際やってみて思うのは、コミュニケーションのとりかたに気をつける必要があるということ。書き言葉と話し言葉、近くにいるのと遠くにいるのではやはり感じ方が違うんだなぁと思う場面があります。元々あまり絵文字を使わないタイプなんですが、Slackなどのチャットで「用件さえ伝わればいい」と思って簡潔に書くと、「怒ってる?」と勘違いされることがあって。今は「!」マークや絵文字を意図して使うとか、細かい配慮をしています。「かとうさん、やたらテンション高くない?」と思われるくらいがちょうどいいんだと自分に言い聞かせながら(笑)

口頭ですぐに補足できるような環境であれば温度感を伝えやすいのですが、リモートだと良くも悪くも「書いたものがそのまま伝わる」のが困りどころです。

コミュニケーションでいうと、気軽に雑談ができないことが私にとっては結構きつくて。飲み物をとりに行くついでに、コミュニケーションもとりに行くくらいのゆるい感じが好きなんですが、みんなバーチャルだから声をかけるのもちょっと気を遣っちゃう。そういう意味で、実はリモート向いてないのかもと思っています。
最近は、富山で知り合った人たちと一緒にシェアオフィスで作業するようにしていて、家で一人でもくもくとやっていた時よりも楽しく働けています。

育児と仕事の両立について

子どもって体調を崩すことが多いのですが、そういうときは会社に相談すれば子どもを優先して動くことができますし、お迎えの時間までにどうしても仕事が終わらないときは、一緒に暮らしている家族にサポートをお願いすることもできるので、育児と仕事の両立の面では特に困っていることはありません。今の状況は恵まれていると思っています。

一方、時短勤務という観点でいうと、1日6時間残業なしの「限られた時間の中で仕事をやりきる」ことが求められるので、スケジュール管理は意識していますね。

富山という土地で仕事をする

ごはんがおいしいのと、時間がゆっくり流れているところはいいですね!
車の運転は慣れませんが、通勤電車に乗らなくていいのもポイント高いです。

富山は地元なのですが、十数年離れていたので、改めて良いところを再発見するような気持ちで生活しています。大人になってから見る風景、子どもと一緒に見る風景は、同じ場所でも、前とは違う視点で見つめられるので面白いなぁと思います。

最近関心のあること

いろいろありますが、食べることかな。

個人的に、富山の観光にまつわる サイトの立ち上げに関わり、現在は運営もしています。休日にはコンテンツ探しの一環で「富山ならではの体験ができる」場所に行くことがあって。最近、富山の秘境と呼ばれる大長谷というところに行きました。無農薬栽培の野菜を食べさせていただいたのですが、野菜の味にも感動しましたし、農薬をつかわないと白菜が全く育たない(虫に食べられてヒトが食べるところがない!)状態を見て、私は今いかに不自然に生きているんだろうかって思っちゃったりして。何を食べるか、どう生きるかってことを改めて考えてみたいなと思いました。
子どもの食育にもつながりますし、単純においしいものが食べたいというのもあるんですが(笑)

interview_02_2

interview_02_3

サイトの方は運営しながら日々改善しています。オウンドメディアなので、サービスから考え、アイデアをそのまま形にすることができるので楽しいですね。サイト改善はユーザー体験を考える機会になりますし、個人ワークで得た知識や経験が実際の仕事に活かせる場面もあります。
私自身、富山の魅力再発見!にもつながっているので、サイトを育てていくことも最近関心のあることのひとつですね。

ありがとうございました!