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関係性を築くためにやっている6のこと

こんにちは!
ARCHETYPのプロデューサー兼ディレクターの津田です。

今回のテーマは「クライアントと良い関係性を築くために、わたしが普段やっていること」。

※特に経験の浅いディレクターさんに向けに書いています。ベテランのディレクターさんには「なんだそんなこと当たり前じゃないか」と思われるかもしれませんが、温かい目で見てくださいませ。


1. 新規の問い合わせが来たら1時間以内に返信する

いわゆる、即レスというものです。
特に案件を多く持っているときは、どうしても「あとでまとめて…」となってしまうことも多いと思います。
私は、徹底的に即レスするようになって、感謝されることがすごく増えました。

お客様の立場で考えたときに「連絡をしたときに、すぐに返信がくるという安心感」に効果があるのではないかと思います。


2. プロジェクト要件が、本当の課題を解決するのかを考える

クライアントが考えている要望を聞くだけでなく、言葉の本質的に抱えている課題を解決できるとは限りません。
例えば、「Webからの流入がない」から「Webサイトを作る」。
果たして、それが課題解決のために適切な方法でしょうか?

「Webサイトで何をしたいのか?」
「必要なコンテンツは何か?」
「効果的なコンテンツは何か?」
「Webサイトを作ったあと、どうやってユーザーを獲得するのか?」

集客ひとつとっても、ターゲットによって効果的な集客方法は変わってきます。
50代以上のユーザーにリーチしたいのに、Instagramで広告を打って効果がでるでしょうか?

ただクライアントの話を鵜呑みにするのではなく、その言葉の裏に隠れた本質的な課題を捉え、そのための解決方法を一緒に探すことが重要ではないでしょうか。


3. 電話やメールで確認するときは、アウトプットベースでの意識あわせをする

「想像していたものと違った」と言われたことはありませんか?

その原因は、制作側の認識と、クライアントの認識のズレから生じている問題がほとんどではないでしょうか。
(公開日直前にそんな事態が発生した日には、それこそ超焦りますよね。。)

私はそのズレを無くすために、クリエイターが作り始める前に「手書きのラフや構成」「近いUIやトンマナの参考サイト」など、具体的なアウトプットを見ながら話しています。そのおかげで認識のズレが減り、後から「こんなはずではなかったのに…」と言われることは少なくなりました。

ニュアンスの捉え方は人それぞれ。
言葉だけを飛び交わす”空中戦”は禁物です。


4. その場で参考サイトを出せるように日々蓄積しておく

先ほどの3にも関連しますが、日々の蓄積は、初回の打ち合わせや日々のイメージ共有時にも、非常に有効です。

例えば、「かっこいい」「いい感じの動き」という言葉に対する認識は人それぞれ違いますし、ゴリゴリの演出のイメージだったのに、デザインラフと参考サイトを送ったら「ここまで動くのは求めていない」と言われることも多々あります。

日頃からデザインアーカイブなどで、いろんなサイトを見ておくことをオススメします。

(ちなみに私はマウスオーバー、カルーセルなど、細かく参考ブックマークのフォルダを分けています!)


5. クライアントが社内で動きやすいよう、提案・アウトプット・進め方を考慮する

クライアントの担当者も、一人で仕事をしているわけではありません。
社内で、上司や関係各所に確認や合意形成をしながら、プロジェクトを進めています。

当然ながら、担当者の方が社内で展開や相談がしやすいような、コミュニケーションの段取りができていると、担当者の方の信頼を獲得できますし、プロジェクト全体としても他部署との合意形成や承認を得やすくなったりします。

また、担当者と制作側の間に一体感が生まれることも大きなメリット。
同じベクトルを向いた状態になることで、対峙している状態に比べ、プロジェクトの推進力が何倍にも増します。


6. ピンチの時こそ丁寧に対応する

きっとディレクターを長く続けていれば、「炎上」や「事故」と言われるような事態になることも、一度や二度くらいはあると思います。

「スコープが曖昧な感じがするから危ないな… 」「役割分担がふわっとしてるな… 」など、リスクを事前に察知して回避できるかどうかは、正直なところ経験の積み重ねが大きく左右するところだと思います。
しかし、前提として「ネガティブな言い訳」や「NGな理由」ではなく「その状況・その瞬間を出発点と捉えて、そこからどうやって迅速にリカバーするか」を考え、クライアントに主体的に提案をしていくことが大切だと思います。

怪しい案件はついつい目を背けたくなったり、また時間がある時に…となりがちですが、こういったことは放っておいてプラスになることはありません。

ちょっとでも「違和感があるな」と思ったら、上司やプロジェクトチームのメンバー、あるいはお客さんに違和感を伝えて、軌道修正していくことが重要です。

合っている/合っていないは置いておいて、ディレクターがそういう「センサー」「パトローラー」としての働きをし、何かあれば声に出してプロジェクトの怪しい芽を摘んでいくことが、プロジェクトの成功へつながると思います。



さて、今回は私が普段意識していることを書いてみました。

私自身まだまだ半人前なところもありますが、重要なのは特別なテクニックよりも「日々どれだけ相手の立場や状況に立ってものを考えられるか」に尽きると思います。

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