STUDY

タクシーのUX

こんにちは。

ARCHETYP代表の齋藤です。

仕事柄、タクシーに乗る機会が多いのですが、

昔から【タクシーのUX(ユーザー体験)がバラバラなこと】に不満がありました。

最近別件で話題のUBERなんかも、評価制度など色々試行錯誤してますよね。
日本は良くも悪くもガラパゴス化することが多いですが、

タクシーもその一つじゃないかと思っています。

今回は、そんなタクシーのUXについて考えてみました。

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まず、タクシーを利用する時にとる一般的な行動の流れは

タクシーを見つける

タクシーを捕まえる

乗車

目的地を伝える

移動

到着

支払い

…という感じでしょうか。

ここでUBERや全国タクシーなどのアプリを使えば
「見つけ」「捕まえ」「目的地を伝え」「支払う」際の煩わしさをクリアでき、

素晴らしいと思います。

しかし!

今後は「アプリで呼んだらすぐ来る!」みたいな世界になっていくと思いますが、
まだまだ「目の前に走っているタクシーを捕まえるほうが早いし手間がかからない」
…という感じで、アプリを使わないことが多いのです。

酔っていたり急いでいた場合は、特にそうなってしまう。

そこで「タクシーのベストなユーザー体験」について、仕組み的に考えてみました。

※運転手さんのスキルセットは別とします。

まずは「タクシーを捕まえる」ところ。
ここは後輩に任せる自力で頑張ってもらうことになります。

(酔っていると特に、アプリでの配車依頼は難しい…)

次に「目的地を伝える」ところですが、

ここはやはり運転手さんに口頭で伝えることになります。

当然、運転手さんが道に詳しければお任せできますが、

分からない人もいるので何らかナビに自動入力したいです。

今のところ一番ベストは、音声入力ですかね。
GoogleMapなら、住所じゃなくても場所指定で行くこともできますし。

ベストは「AIで会話の中から目的地を抽出し、自動入力させる」という形だと思います。

移動中の会話は「したい」「したくない」「どちらでも」ボタンを席につけてほしいです。
もしくは「話してもいい」と「話したくない」の2択に絞ってしまうなど。
URBAN RESEARCHがやってたこれみたいなもんです。

 

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そして、目的地に到着しての「支払い」ですが、ここが一番のポイントだと思います。

なぜなら、支払い方法によって、体験が大きく左右されるから。

ぱっと思い浮かぶものだと、
現金、クレジットカード、SUICAなどの電子マネー、タクシーチケットなどでしょうか。
プリペイドカードなんかもあるみたいですが、

とにかく、支払い方法によるスピードの違いをどうにかしたい。

急いでいる時なんかはクレジットカードを使うのをためらってしまうし、

現金は大きい金額だと時間がかかったりします。

個人的には電子マネーが一番スマートかな、と。
名古屋のつばめタクシーはサインレスだったりします。

(全部のタクシーに導入してほしい…)

さらなる問題は「領収書と利用明細が紙で渡されること」

そして「出てくるまで時間がかかること」です。

忘れ物など何かあった時のために領収書は必ずもらうようにしているので、
受け取らないわけにもいきません。
特に最近はSUICAもiPhoneで使えるようになり、

携帯だけで決済は完了しているにも関わらず「利用明細を待つ」ための、不毛な時間と紙。

電子マネー、もしくはクレジットが携帯に入っていて、
それで支払いを行い、領収書・利用明細は何らか携帯に戻す仕組みにしたいですね。

これで、領収書をいちいちまとめる必要もなくなります。

最後に「評価システム」について。

降り際にボタンを押して降りたいです。

5段階評価で、採点を済ませて降りる、みたいな。

そして最終的には、その評価を街を走っているタクシーに明記したい。
ARでもいいけど、ちょっと面倒なのでボディに強制表示とか。
今後タクシーの自動運転化も進んでいく中でUXも大きく変わっていくかとは思いますが、

やはりポイントはペイメントになるかと。

個人的には「アプリを立ち上げて、ボタンを長押ししてから数秒で到着する」

…ぐらいの勢いで配車されたらすごいと思います。

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でも地方に行って、タクシーの運転手さんとの

「美味しい店知ってます?」みたいな会話がなくなってしまうのは寂しい気もしますね。

いや、それもAIで答えてくれるのか?