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プロトタイピングツール「Adobe XD」「InVision」の比較

こんにちは、デザイナーのもとまつです。

さて、ARCHETYPではWEBサイト制作のご依頼が多いのですが、最近プロトタイプ制作の案件もお声がけいただきます。

プロトタイピングツールの「Adobe XD」と「InVision」を軽く使ってみたので、感触を簡単にまとめてみました。
今回はプロトタイピングツールをまだ触ったことがない方向けです。

 

この記事では、以下の状況を想定しています。

状況
・Adobeユーザー(普段PhotoshopやIllustratorを使っている)
・各画面デザインは既に制作済み
・各画面の遷移を設定する
・共有リンクで担当者が確認できるようにする
・共有リンクにパスワードをかける
・モバイルデバイス用のデザインは実機で確認できる

Adobe XD

xd

操作性       :★★★★☆
トランジション   :★★☆☆☆
Photoshopとの連携:★★★☆☆
コスト       :★★★★☆ *Creative Cloudコンプリートプラン加入済み想定

・画面遷移を一覧表示のまま、素早く設定可能
・とにかく軽快。特に普段Photoshop等のAdobe製品を使っている方は親和性が高いと思います
・Photoshopでコピー、XDでペースト可能
・Creative Cloudコンプリートプランを使っている人は追加料金なしで利用可能。
 単品購入の場合は、個人:2,180円/月、法人:2,980円/月(税別)
・共有リンクにパスワードがかけられない
 →リクエストはされているようなので、将来に期待
・モバイルデバイス用のデザインは実機で確認可能
・PDFやPNG、SVGで書き出しが可能
・Adobe XD CCがリリース!(2017年10月17日)

InVision

invision

操作性       :★★☆☆☆
トランジション   :★★★★☆
Photoshopとの連携:★☆☆☆☆ *Craft未使用時
コスト       :★★★☆☆

・画面遷移はそのページの編集画面まで移動しないと設定できない
・SketchやPhotoshopと連携できる「Craft」というプラグインがあり、これを使うと便利そうです
(今回は未使用)
・無料プランあり、有料プランは15$〜/月
・共有リンクにパスワードがかけられる
・モバイルデバイス用のデザインは実機で確認可能
・作成後、htmlやPDFをDL可能
・デザインツール「InVision Studio」が2018年1月にリリース予定!

まとめ

2つのツールを使ってみて一番違いを感じたのは、画面遷移の設定方法でした。
InVisionは編集画面を一枚ずつしか表示できず、しかも個別の編集画面まで移動しないと設定ができません。(もしかしたらもっと良い方法があるのかもしれませんが)

※先日発表されたInVision Studioでは改善されていそうです。

 

Adobe XDは各画面を一覧表示したまま設定できるため、驚くほど素早くできます。

 

とりあえず画面遷移をさくさく設定したい場合はAdobe XD、
ヘッダーを固定したり、共有リンクにパスワードを設定したり、少し高度なことをしたい場合はInVisionがおすすめです。

 

今回は共有リンクにパスワードをかけることが必須だったため、最終的にInVisionを使用しました。
Adobe XDでもリクエストはされているようです。クライアントワークでは重要度が高い機能なので、切にお願いします!

今後

この記事を書いている最中、Adobe XD CCのリリースとInVision Studioの発表がありました。
またGoogleからもプロトタイピングツール「Gallery」がリリースされるかもとのこと。

活況を呈するプロトタイピングツール界隈。
今後の動向にも注目です。

関連リンク
Adobe XD CC
InVision Studio
Gallery

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世の中には素晴らしいプロトタイピングツールの比較記事がたくさんありますので、さらなる情報をお求めの方にいくつかご紹介。

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