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働き方の種類

世の中は空前の働き方改革ブーム。

安倍内閣も重点的にすすめてますね。

今、この記事を書いているのが2019年の3月末なので記事が公開されるころ(5月)には働き方改革が順次施行されているかと思います。

今回は働き方改革に大いに関係する働き方の種類について書いてみようと思います。主には裁量労働制についてになります。
弊社は裁量労働制が適応される職種になるのですが、その制度が全部うまくいっているとは思えません。なぜならば働き方の種類が急激に多種多様になってきているため制度が追いついてないのです。

弊社の設立は2007年なのですがその時は裁量労働制一つで、特に課題も問題もなくこの制度のもとに会社を運営していました。
「やることやっていれば帰ってもいい」
そんな気持ちで仕事をしていたのを思い出します。

ただし裁量労働の解釈が企業と個人で違ってくることは多いにありえます。
何故ならばお互いが都合のいい方に制度を解釈するからです。

管理労働のように時間という絶対的なものではなく、アウトプットでの判断になってくるので評価も曖昧になりやすいのではないかと思います。

そこで制度を企業側、労働側からの視点でまとめてみました。

裁量労働制

企業側
【メリット】
・労働時間の管理をしなくていい
・残業代はなく深夜手当のみでいい
・人件費のコスト管理がしやすい
・社員の生産性が上がる

【デメリット】
・労働管理が難しい(勤怠なども基本管理しないため)遅刻の指摘などができない
・時間的制約が少ないため社内でのコミュニケーションに不具合が出やすい
(社内行事等も行いづらい)
・生産性の低い人の評価が難しい

労働者側
【メリット】
・自由度が高い
・自分のペースで仕事を進められる
・労働時間を短くすることも可能
・アウトプット評価になる

【デメリット】
・残業代が出ない
・高い自己管理能力が求められる
(それができない人は長時間労働に陥りやすい)
・チームワークをとりにくい

制度というものは、権利と義務のバランスによって成り立つと思っています。

「自由に時間配分するけど仕事量を管理してほしい」
「遅刻するけど残業代を出してほしい」
など矛盾が発生してしまうと収集がつかなくなってしまいます。

求められる仕事の基本要素としては「品質」「納期」です。
これを守ることが優先です。

そこで裁量労働制に適している人はどんな人でしょう。
それはズバリ、ハイレベルな自己管理ができる人だと思います。ハイレベルな自己管理とは様々な要件をきちんと整理し実行することです。以下に多面的な自己管理をまとめてみました。

健康管理・体調管理
日々の体調管理も含まれますが、ストレスの発散方法なども重要で、健康管理・体調管理に含まれています。

時間の管理
遅刻が多い、よく寝坊するなど、時間にルーズな人がいます。このような人は「自分の時間の管理ができない」、つまり「自己管理能力が低い」と考えられます。また納期遅れが発生するダラダラ残業するなどもこれに当てはまります。

生産性の管理
仕事を進める上でどうやったら効率化がはかれるかなどの検討実践を行えているか。業務効率改善を自分にも他人にも求めているか。

感情の管理
人間には感情があるので、ときには怒ったり、気分が沈んだりします。しかし、自己管理能力の高い人は、自分を律して冷静になることができます。結果、感情に左右されることなく、普段と変わらない能力を発揮できます。

モチベーションの管理
目先の小さな目標だけではなく、それを積み重ねた先にある大きな目標を見据えています。そのため、目標を見失ってモチベーションが低下するということがありません。
また誰かにモチベーションをコントロールしてもらうのではなく自ら定めて実行できることが必要です。

チームバランスの管理
自分の作業だけでなく関わるメンバーの状態をよく把握しています。自分だけで生産性を上げられない場合は関係者をうまく動かして自分の生産性を上げていきます。

お金の管理
お金にルーズな人は自己管理能力が低いと考えられます。コスト意識が低いと限られた時間の中で作業が終わらせられなかったり、自分の給料がどのようにして支払われているか。給料をもらうにはどうしたらいいかなどが考えられていません。

期待値コントロール
相手が求めているものの期待値をきちんとコントールすることができる。思っていたものと違う。レベルが低いなど関係者が求めるクオリティをきちんと理解してコントロールしながらアウトプットできることが重要です。

ここまで一旦裁量労働制とそれに向いている人について書いてみました。

管理労働制は昔から行われている働き方の一つなので、ある程度、制度が確立している印象ですが、裁量労働制はまだまだ改善の余地があると思っています。個人的には裁量労働制と管理労働制の中間の准管理労働制(仮)みたいな制度が必要だと感じています。
これからAIなどによって仕事内容も大きく変化していく中で働き方の制度も変化し続けると思います。
ただそれらを都度考えるというよりは大きなフレームの中で個人が選択し柔軟に変えられる新しいシステムが作れないかと模索しています。

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