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デザインを早く仕上げるために必要だった4つのこと

こんにちは、デザイナーのもとまつです。
はやいもので、入社3年目、デザイナー歴9年目になります。

 

さて。

 

デザイナーのみなさまの中には「早くデザインを仕上げるにはどうしたらいいか」と考えたことがある方も多いのではないでしょうか。
かく言う私もその一人でした。

 

上司や周りの方から「デザインが遅い」と指摘を受け、
デザインを早く仕上げることを、ここ数年の目標にかかげてやってきました。
その甲斐あってか、最近「早いね」と言っていただけることがちょこちょこ増えてきたため
この機会に振り返ってみたいと思います。

1. 手を動かす間は考えない

デザインの作業自体は、案件のお話を聞いた時からはじまります。
ただ、その前の準備がとても大切ではないでしょうか。
具体的には、「良いデザインをたくさん見ておく」という日頃の準備と、
「デスクについたらすぐデザインを始められる」という案件の準備です。

 

考えるという作業は結構時間がかかるものです。
「どういうコンセプトでどういうデザインにするか」といった思考の段階は、デザイン作業にとりかかる前に終わらせることで、大幅に時間を短縮できます。

 

デザインをしていて、選択肢に迷うこともあるかと思います。
そのときは時間の許す範囲でパターンを出し、取捨選択をします。
(個人的には思いつく限り作ってみることが多いですが、経験を積むことで、試す前に判断できるようになるのかもしれません。)

 

また、案件によっては、まだ要件が固まっていない部分がある場合もあります。
そのときは、後回しにしてとりあえず手を動かします。
「まだ何がくるかわからないけど、デザインは必要」というときは、ざっくりとした想定のもと、仮に組みましょう。

2. 80%のものを早く仕上げる

「デザインの80%ってどの段階?」と思う方もいるかもしれません。
入社当時の私がそうでした。

 

80%のデザインとは「このまま進めていけばこうなるという完成形が見える段階」のことかなと思っています。
具体的に言うと、細かいあしらい等のブラッシュアップを除いた、デザインの大枠が組みあがった段階です。

 

大枠を組むところまでを短縮できると、以下のようにいくつかメリットがあります。
・大きな方向性を早めに確認でき、クライアントやディレクターに安心してもらえる
・方向性が違った場合も早めに方向転換ができるので、作り込んだ後でやり直す手間が省ける
・その結果、100%までの時間も短縮できる

 

では、80%のものを早く仕上げるにはどうするのかというと
一つの方法として「ルールをつくる」ことがあげられます。

 

ルールは大きくわけると、自分の中のルールと、会社などのチーム内のルールがあります。
どちらも、省略できる部分を省略して初速を上げることが目的です。

 

自分の中のルール例
・スマホのデザインをするときのルール

 

チーム内のルール例
・命名規則
・ディレクトリ構造
・レイヤー構造

 

もちろん80%のものができた後は、個別に細かな調整を行います。

3. ゴールまでの距離を知る

ここでいう「ゴールまでの距離」とは、100%のデザインをつくるまでにかかる時間のことです。
「どのくらいの時間をかければデザインをあげられるか」がわかるようになれば、
その中で効果的な時間配分ができるようになります。

 

たとえば、デザインに与えられたのが2日間であれば、
1日で80%までつくり、残り1日で細かなあしらいをほどこそう、という具合に。

 

ゴールまでの距離がわかるようになれば、あとはその距離を少しずつ縮めていくだけです。

4. ツールの使い方を見直す

小さなことでも工夫を積み重ねて、全体の時短を図ります。
たとえば苦手なツールに慣れたり、ショートカットを活用したり。
チリも積もれば山となります。

 

私の場合はIllutoratorが大の苦手だったため、機会があれば積極的に触れるように心がけました。
ようやく苦手意識をもたずに使えるようになったところです。

 

苦手を克服することで、精神的にも楽になりますよ。
何かのツールに苦手意識のある方は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

最後に

デザインを早く仕上げることができれば、時間をかけたいところにかけられます。
よりデザインを追求したい人は、100%から120%にするために、考えたりブラッシュアップをする時間に。
アートディレクションやディレクション等、デザイン以外のスキルを磨きたい方は、その分野の知見をためる時間に。

 

より良い仕事をするために、精進していきたいです。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。