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【イベントレポート】Adobe Max Japan 2018

UXデザイナーのかとうです。
11/20(火)に開催された、Adobe Max Japan 2018に参加してきました!

今回は、XD関連のセッションを中心にいくつか回ってきたのですが、その中でも特に気になったセッションをピックアップしてご紹介します。

※実際のセッションの様子はアーカイブ映像にまとめられておりますので、こちらをご覧ください。
https://maxjapan.adobe.com/archive/2018/

「Adobe XD最新情報! 新機能の使いこなしと今後の進化」

XDの最新情報と今後の方向性を共有するセッションでした。
「リンクされたシンボル」や「プラグイン機能」など実務にも活かせそうな新機能が多く紹介され、個人的にぐっとくる内容でしたので、ご紹介します。

①リンクされたシンボル機能

昨年の今頃には「Webサイト制作にスタイルガイドを取り入れよう!」という記事も書きましたが、実際のスタイルガイドの取り扱いについて、チーム間でのルールを決めても運用が…という時に使える機能だと思いました。

「リンクされたシンボル機能」を使えば、複数のドキュメント間のシンボル機能が使えるようになります。このことによって、スタイルガイドとするベースファイルの方でしかシンボルを変更することができなくなるので、スタイルガイドとデザインファイルが分けられ、スタイルガイドが形骸化しない、デザインシステムができるといった具合です。

使い方はシンプルで、ファイル間でコピペするだけ。
コピー先のファイルのシンボルにはグレーのリンクアイコンが付き、編集を加えることができない状態で配置されます。(ラベルは変更できます。)
ベースファイル側でシンボルを編集し、保存すると、コピー先のファイルのリンクアイコンが青くなるので、この状態になったら更新を反映します。

自社のスタイルガイドやiOSのスタイルキットを使う場合などに役立つとのお話でした。

②プラグイン機能

10月に発表されたばかりの「プラグイン機能」では、ユーザーが独自にXDに拡張機能を追加できるようになりました。セッション中にいくつか便利なプラグインが紹介されたのですが、特にいいな!と思ったプラグインを2つほどご紹介します。

スクリーンショット 2018-11-27 11.53.47

Resize Artboad to Fit Content

https://note.mu/littlebusters/n/nec6adcd45d04
アートボードをコンテンツに応じてリサイズしてくれるプラグイン。
編集する度にアートボードのサイズを直すケースが多いと思うのですが、「手動で直すの面倒!」というプチストレス解消してくれます。

Google Sheets for Adobe XD

https://googlesheetsforadobexd.impekable.com/
GoogleスプレッドシートでXDに取り込みたいデータを作成し、公開リンク or CSVを接続すると、XDにデータを取り込むことができます。データ更新もXD側でリフレッシュすれば同期がとれます。日本語も使えて、URLを書くと画像も取り込んでくれます。便利!

おまけ
他にもアートボードを複数つなぎ合わせてアニメーション表現をパワーアップさせる機能もありました。こちらの機能については、Auto animation UI KITを見ていただければ、イメージが掴めるかと思います。
ただ、通常のサイト制作には少し使いづらい機能かもしれません(デザイン段階で動きを決めてしまって、実装担当に恨まれる羽目になったり…ありそうです…笑)。

今後もXDは「思考の速度でデザインする」をベースラインにおいて進化するとのことで、ますます目が離せません。また、ユーザーの声が進化の方向に影響を与えるとのことで、UsersVoice をチェックして今後の動向を探るのもよいとのことでした。

イベントを終えて

XD関連のセッションをいくつか回りましたが、「XDというツールをワークフローの中でどう使うのか?」を提案するような話が多かったように思います。
現在進行形で、社内外のやりとりにXDを使ってコミュニケーションしてみて、こっそり反応をみているのですが、実を言うとまだしっくりきているわけではないのですよね。個人的にXDを導入したというレベルだと、普段使ってない人からすると使うツールが増える分手間が増えますし、新しいツールを学ぶ必要が出てくるので、なぜわざわざツールを置き換える必要があるの?という疑問をクリアにしていかなければいけないのかなと。

「XDを使うと何がどう便利になり、どう変わるのか」を、社内外のチームに具体的にプレゼンしていく必要があるのね…と思い至りました。(ワイヤー書く分にはすっごい便利なんですけどね。。)

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会場には、Adobeをはじめ、協賛各社のブースやワークショップエリア、生中継ブースなどが並んでいて、お祭り感あふれる空間になっていました。噂のハンガーも発見し、ひとりテンションが上がっていたり…笑。
また、セッション終了後は、Beer Bashで、Photoshop, Illustrator, XDの3種類のカクテルから好みのものを選んで、ざっくばらんに交流を楽しみました。

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もちろんカクテルも、XD

よい刺激を受けた一日でした。

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