2026.02.13 | テクノロジー

Uber EatsのAI「Cart Assistant」とは?買い物が早くなる仕組み

買い物で時間を奪うのは、何を買うかよりも「探して、選んで、カートに入れる」作業です。UberはUber Eatsに、リストや画像から買い物かごを自動で作るAI機能「Cart Assistant」を追加しました。本記事では、その仕組みと狙いを分かりやすく整理します。

Cart Assistantは何をする機能か:買い物を「数秒で終わらせる」設計

Cart Assistantは、Uber Eatsアプリ内で食料品のカートを素早く構築するための機能です。ホーム画面からスーパーを検索し、店舗ページに表示される紫色のCart Assistantアイコンをタップすると利用できます。
使い方は難しくありません。買い物リストをテキストで入力するか、画像を追加するだけです。画像は手書きのメモでも、レシピ材料のスクリーンショットでも対応しています。入力された内容をもとに、必要な商品が自動でカートに追加されるため、いつもの買い物で発生していた「探して入れる」作業が一気に短くなります
ここで押さえておきたいのは、単なる検索補助ではない点です。Cart Assistantは店舗ごとの在庫状況を考慮し、商品価格や実施中のプロモーションも表示します。つまり「言葉を商品名に変換する」だけではなく、その店舗で購入できる状態に整えたうえで、カートを作成する設計です。

Uberの発表によると、ユーザーから「より早く買い物をしたい」という声が寄せられていたといいます。Cart Assistantは、その要望に対して、アイデアからチェックアウトまでを短縮することを狙っています。
もちろん、AIがすべてを決めてしまうわけではありません。カートはあとから自由に編集でき、商品を入れ替えたり追加したりすることも可能です。最初の土台を自動で作り、最後は自分で整える。この役割分担があるからこそ、速さと納得感の両方を成立させています。
そして次に気になるのは、Uberがこの機能をどんな思想で説明しているのか、という点です。

Uberが示したAIの使い方:agentic AI、過去注文の活用、ベータ版の意味

UberはCart Assistantを、Uber Eatsにおける「agentic AI」の初期段階の取り組みと説明しています。agentic AIとは、ユーザーの指示を受け、複数の工程を一連の流れとして実行するAIを指します。検索して終わるのではなく、カート作成までをまとめて処理する点が特徴です。さらにCart Assistantは、過去の注文履歴をもとに、よく購入する商品を優先的に扱います。Uberの発表では、いつも購入する牛乳やオートミールといった例が挙げられています。ここでの狙いは、新しい商品を強く提案することではありません。いつもの買い物を、いつも通りに素早く終わらせる。そのために「慣れた選択肢」を前に出す設計です。

また、現在提供されているのはベータ版です。Uberは、ユーザーの利用状況から学び、体験を継続的に改善していく方針を示しています。買い物は人によってやり方が違い、正解が一つではありません。だからこそ、実際の使われ方を見ながら磨いていく前提で公開されている点は重要です。Uberの説明から読み取れるのは、AIを特別な存在として扱うのではなく、日常の具体的な面倒に当てはめていく姿勢です。アプリの中で、実際に役に立つ形で動かす。その考え方が、Cart Assistantの背景にあります。

まとめ

いかがだったでしょうか?
Uber EatsのCart Assistantは、リストや画像からカートを作り、買い物の工程を短縮する機能です。
agentic AIの考え方のもと、入力から購入準備までをまとめて処理します。
過去の注文履歴を活用し、よく買う商品を優先する設計も組み込まれています。
日常の買い物を効率化する取り組みとして、今後の改善にも注目できます。