Spotify新機能Prompted Playlistとは?文章で生成するプレイリスト
音楽の探し方が変わり始めています。Spotifyの「Prompted Playlist」は、気分や記憶、情景を文章で入力するだけでプレイリストを生成する機能です。英国・アイルランド・オーストラリア・スウェーデンのPremiumユーザーにもベータ提供が拡大し、言葉で音楽を選ぶ体験が広がっています。
ARCHETYP Staffingでは現在クリエイターを募集しています。
エンジニア、デザイナー、ディレクター以外に、生成AI人材など幅広い職種を募集していますのでぜひチェックしてみてください!
言葉がインターフェースになる──Prompted Playlistの本質
Prompted Playlistは、曲名やアーティスト名を入力して探す従来の検索とは異なり、文章そのものを起点にプレイリストを生成する機能です。英語であれば、気分や思い出といった抽象的な内容から、年代・ジャンル・アクティビティ・歌詞・楽器、さらには特定のTV番組に着想を得たテーマまで幅広く記述できます。入力された言葉をもとに、Spotifyが一つのプレイリストとして形にします。
選曲には、ユーザーのリスニング履歴が活用されます。それに加えて、現在の音楽やカルチャーの動向も組み合わされます。過去によく聴いていた楽曲と、今注目されている楽曲の両方が反映されるため、懐かしさと新しさが同時に並ぶ構成になります。
さらに、各楽曲には「なぜこの曲が選ばれたのか」を示す短いコメントが表示されます。アルゴリズム(利用履歴などのデータをもとに選曲を行う計算処理)の判断が一文で示されるため、結果がブラックボックスのままになりません。どんな意図で並んでいるのかを確認しながら聴ける設計です。
参照:Spotify
生成後は、プロンプトを編集して内容を調整できますし、最初から作り直すことも可能です。プレイリストを日次または週次で更新する設定も用意されています。ただしベータ期間中は利用回数に上限があり、定期更新もその範囲内で提供されます。
機能の仕組みを理解すると、次に気になるのは「どんな言葉を入力すれば、体験はどう変わるのか」という点です。
プロンプト設計が体験を変える──3つの事例から読み解く可能性

参照:Spotify
紹介されているプロンプト例を見ると、機能の使い方が具体的に見えてきます。ひとつ目は、2000年代のBritish popをテーマにしたものです。自分が繰り返し再生してきた楽曲を含めつつ、その時代を象徴するヒット曲で聴き逃している可能性のある楽曲も補完するよう求めています。再生履歴と時代性を掛け合わせることで、記憶をたどりながら新たな発見も得られる構成になります。
二つ目は、オーストラリアの新進アーティストを中心に、First Nations artists(オーストラリア先住民のアーティスト)も含めるよう指定する例です。まだ聴いたことのないアーティストに対象を絞り、さらに文化的背景まで条件に組み込んでいます。文章で視点を明示することで、推薦の方向性を調整できることがわかります。
三つ目は、まだ十分に聴いていないアーティストを一人選び、そのカタログ全体を把握できるようなプレイリストを構成するというものです。さらに、好みに合いそうな楽曲を上位5曲に配置するよう求めています。どの曲を選ぶかだけでなく、どの順番で出会うかまで設計できる点が特徴です。いずれの例にも共通しているのは、曲名を指定するのではなく、体験のイメージを文章で描いていることです。何を聴きたいかだけでなく、どう出会いたいかまで言葉にする。その設計図をもとにプレイリストが組み立てられます。入力する文章の具体性や視点の置き方によって、返ってくる結果は変わります。言葉を書くという行為が、そのまま音楽との向き合い方を形づくります。
まとめ

いかがだったでしょうか?
Prompted Playlistは、文章を入り口にプレイリストを生成する機能です。履歴と現在の動向を組み合わせ、理由付きで楽曲を提示します。編集や定期更新にも対応しつつ、ベータ期間中は利用制限が設けられています。どんな言葉を入力するかが、そのまま音楽体験の方向を決めます。