2026.03.18 | テクノロジー

Google MapsにAI機能追加!Gemini搭載「Ask Maps」と新ナビ登場

GoogleはGoogle MapsにAI機能「Ask Maps」と、新しいナビゲーション機能「Immersive Navigation」を追加しました。Geminiを活用したAsk Mapsでは、地図に対して会話するように質問でき、場所探しや旅行計画を自然な文章で行えるようになります。さらに3D表示や音声案内の改善など、運転時のナビ体験も見直されました。地図アプリは、単なるルート検索ツールから少しずつ役割を広げています。

Google Mapsに追加されたAI機能「Ask Maps」 会話形式で場所を探せる仕組み

Googleが発表した「Ask Maps」は、Google Mapsに追加された会話型の検索機能です。GoogleのAIモデル「Gemini」を利用しており、これまでのようにキーワードを入力するのではなく、普段の会話に近い文章で地図に質問できる仕組みになっています。
たとえば「スマートフォンを充電できて、コーヒーの長い列に並ばなくて済む場所はある?」といった条件でも、質問の内容を理解したうえで候補となる場所を提示します。また「今夜プレーできる照明付きの公共テニスコートはある?」といった具体的な質問にも対応します。施設名を単純に検索するのではなく、状況や条件を含めて場所を探せる点が特徴です。

旅行の計画にも活用できます。たとえば「Grand Canyon、Horseshoe Bend、Coral Dunesへ向かう途中でおすすめの立ち寄り場所はある?」と質問すると、Google Mapsはルート案内や到着予定時刻を提示しながら、他のユーザーによる情報をもとにしたヒントも表示します。隠れたトレイルの入り口や無料チケットの入手方法など、実際の訪問者が共有した情報が含まれる場合もあります。
回答内容はユーザーの履歴も参考にして調整されます。検索履歴や保存した場所などの情報をもとに提案が変わる仕組みです。たとえばヴィーガン料理の店をよく検索しているユーザーがレストランを探した場合、ヴィーガンメニューを提供する店が候補として表示されることがあります。
Ask Mapsは現在、アメリカとインドでAndroidとiOS向けに提供されています。今後はデスクトップ版にも対応する予定です。こうしたAIによる検索体験の変化と並行して、Googleはナビゲーションそのものの改善にも取り組んでいます。

3D表示と自然な音声案内 Google Mapsの新ナビ「Immersive Navigation」

Googleはナビゲーション機能のアップデートとして「Immersive Navigation」も発表しました。運転中に周囲の状況を把握しやすくするため、地図表示や案内方法が見直されています。
ナビ画面には、周囲の建物や高架道路、地形を反映した3D表示が追加されます。実際の街の形に近い状態でルートを確認できるため、交差点や分岐の状況を視覚的に理解しやすくなります。さらに車線、横断歩道、信号機、一時停止標識といった道路情報も表示されるようになり、どの車線を使うべきかを判断しやすくなります。
表示方法も改善されています。Google Mapsはスマートズームという仕組みを使い、ルートの先の状況が見やすくなるよう画面表示を自動で調整します。建物を半透明で表示することで、曲がり角や車線変更のポイントも事前に確認できるようになります。

音声案内も変更されています。従来の「○メートル先を右折」といった距離中心の案内に加え、「この出口を通り過ぎて、次の出口でIllinois 43 Southへ進んでください」といった、実際の道路の流れに沿った案内が行われます。また別ルートを提示する際には、それぞれの特徴も説明されます。たとえば「渋滞は少ないが時間が長いルート」や「有料道路を含むが到着が早いルート」といった違いです。さらに道路工事や事故などの情報もリアルタイムで通知されます。これらの情報はGoogle MapsとWazeのコミュニティデータをもとに提供されます。
目的地に近づくと、Street Viewを使って周辺環境を事前に確認できるほか、駐車できる場所の提案も表示されます。到着直前には建物の入口や駐車場、道路のどちら側に建物があるかも地図上で示されます。
Google MapsのVPであるMiriam Daniel氏は、今回のアップデートについて「移動の際に迷う要素を減らすことを目的に、運転体験を再設計した」と説明しています。こうした変更により、ドライバーは画面や音声からより多くの状況を把握できるようになり、ナビゲーションの使い方も少しずつ変わっていきそうです。

まとめ

いかがだったでしょうか?
GoogleはGoogle MapsにGeminiを組み込み、会話形式で場所を探せる「Ask Maps」と、3D表示や詳細な道路情報を取り入れた「Immersive Navigation」を追加しました。地図はルートを表示するだけのツールから、周囲の状況を理解しながら移動するためのサービスへと少しずつ変わっています。Google Mapsのアップデートは今後も続くとみられ、ナビや検索の使い方にも影響が広がっていきそうです。