2026.05.21 | テクノロジー

Google Geminiが進化!“会話するAI”から“動くAI”へ

AIアシスタントは、質問に答える存在から、日常の作業を支える存在へ変わり始めています。Googleが「Google I/O 2026」で発表した最新のGeminiには、動画生成や朝の情報整理、24時間動くAIエージェントなどが追加されました。検索するためのAIではなく、“一緒に動くAI”が現実になろうとしています。

Geminiは“会話するAI”から“動くAI”へ変わった

今回のGoogle I/O 2026で特に注目を集めたのが、「Gemini Spark」です。これまでのAIは、質問に答えることが中心でした。しかしGemini Sparkでは、AIがユーザーの代わりに継続して作業を進める方向が示されました。Gemini Sparkは、GmailやGoogle Docs、Google Slidesなどと連携しながら動作します。
特徴的なのは、クラウド上で稼働する点です。パソコンを閉じた後も処理を継続できる仕組みになっています。Googleの発表では、クレジットカード明細から新しいサブスクリプション料金を見つける機能や、学校から届くメールを整理して重要な締切だけをまとめる機能などが紹介されました。さらに、メールやチャットに散らばった会議メモを整理し、Google Docsへまとめたうえで、関係者へのメール下書きまで行えると説明されています。

重要なのは、AIが単発で応答する存在ではなく、“継続して状況を整理する存在”として設計されている点です。またGoogleは、支払いやメール送信など重要な操作を行う前には、必ずユーザーへ確認を取る仕様であることも明かしています。
AIは「必要な時に開くツール」から、「日常の作業を支える存在」へ変わり始めています。そしてGoogleは、AIを動かす仕組みだけでなく、“使い方そのもの”も変えようとしていました。

Geminiは“使う画面”そのものも変え始めている

Googleは今回、Geminiの機能だけでなく、“AIとの接し方”そのものも見直しました。新デザイン「Neural Expressive」では、画面の動きや色使い、操作感まで再設計されています。
特に変化が大きいのが、「Gemini Live」の統合です。短い入力から自然な会話へ切り替えたり、途中でタイピングへ戻ったりと、操作を意識せず使える形へ近づいています。
音声入力も改善されました。Googleの発表によると、新しいマイク機能では、考えながらゆっくり話しても途中で遮られにくくなったとのことです。今後は地域ごとの話し方に合わせた音声対応も予定されています。

さらにGeminiは、回答の見せ方も変えています。文章だけではなく、画像やタイムライン、動画、グラフィックなどを組み合わせながら情報を表示できるようになりました
macOS向けアプリでは、話した内容を整理された文章へ変換する機能も追加予定です。話し言葉に含まれる言い直しや迷いも踏まえながら、自然な文章へ整えると説明されています。
AIはこれまで、「質問するための画面」として使われることが中心でした。しかし今回の発表からは、“人が考える流れに寄り添う画面”へ変わろうとしている様子も見えてきます。

Googleが見せたのは、“AIが作る”時代の日常だった

Google I/O 2026では、「Gemini Omni」や「Daily Brief」も発表されました。特徴的だったのは、専門知識がなくても扱いやすい方向で設計されていた点です。
「Gemini Omni」は、テキスト・画像・動画を組み合わせながら映像を生成できるモデルです。「映画風のズームを入れる」「背景を変更する」といった編集も、会話形式で指示できます。従来の動画編集では、編集ソフトの操作知識が必要でした。しかしGemini Omniでは、テンプレートを選びながら直感的に編集できる形が目指されています。さらに、自分に似た見た目や声を持つAIアバターを生成できることも紹介されました。

一方、「Daily Brief」は、毎朝の情報整理を目的にした機能です。GmailやGoogle Calendarと連携し、重要なメールや予定をまとめて表示します。特徴的なのは、単なる要約ではない点です。Googleの発表によると、ユーザーの反応をもとに優先順位を調整しながら、表示内容を変えていく仕組みになっています。
今回の発表から見えてきたのは、「AIを特別な技術として使う」のではなく、「日常の流れへ自然に組み込む」という方向性です。Googleが示した“Universal Assistant”という考え方は、少しずつ現実に近づき始めているのかもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか?
Googleが今回発表したGeminiは、単に質問へ答えるAIではなく、人の作業や日常に寄り添いながら動く存在へ変わり始めていました。情報整理、動画制作、タスク管理までを自然に支援する姿からは、AIが“特別な技術”ではなく、“日常の前提”になろうとしている流れも見えてきます。
数年後の未来ではなく、AIとの関わり方はすでに変わり始めているのかもしれません。