2026.06.11 | テクノロジー

SNS運用をAIに任せるSynMarkeβ版とは?特徴を解説

SynergyAIが、SNS投稿の生成から配信までをAIが行うマーケティングSaaS「SynMarke」のβ版を公開しました。ブランド情報を一度設定すれば、AIが投稿文や画像を作り、予定に沿って配信します。SNS運用を続けたいものの、時間や人手が足りない現場に向けた仕組みです。

SynMarkeはSNS投稿の生成から配信までをAIに任せるサービス

SynergyAIがβ版を公開した「SynMarke」は、SNS投稿の作成から配信までを支援するマーケティングSaaSです。SaaSとは、ソフトウェアをインターネット経由で利用できるサービスのことで、専用ソフトをパソコンに入れるというより、オンライン上の管理画面から使う仕組みをイメージすると分かりやすいです。
SynMarkeの中心となるのが、AIによる「オートパイロット」機能です。オートパイロットとは、あらかじめ設定した情報をもとに、AIが作業を自動で進める仕組みを指します。SynergyAIの発表によると、ブランド情報を一度設定すれば、AIが投稿文や画像を生成し、スケジュールに沿ってSNSへ配信します。担当者が毎回ゼロから投稿内容を考えたり、配信時間を手作業で管理したりする負担を減らせる点が特徴です。
設定するブランド情報には、ブランド名、概要、ターゲット、トーン、必ず伝えたいこと、避けたい表現、定番ハッシュタグ、ビジュアルスタイルなどが含まれます。トーンとは、文章の雰囲気や話し方のことです。

たとえば、親しみやすく伝えるのか、落ち着いた表現にするのかといった方向性を決めておくことで、AIが投稿を作る際の基準になります。
β版では、オートパイロット機能に加えて、ブランドプロフィール設定、投稿の生成・編集・スケジュール配信、メディア管理、配信した投稿の分析も利用できます。メディア管理では、公開済み、スケジュール済み、下書きの投稿を一元管理できます。投稿を作るだけでなく、配信前後の状態をまとめて見渡せるため、SNS運用全体を把握しやすくなります。
SNS運用では、投稿内容を考える、画像を用意する、配信日時を決める、公開後の反応を見るといった作業が続きます。SynMarkeは、こうした作業の一部をAIに任せることで、担当者が確認や調整に集中しやすくするサービスとして紹介されています。では、SynergyAIはなぜこの仕組みを外部向けのサービスとして提供しようとしているのでしょうか。

自社実証から生まれたβ版。少人数でもSNSを続けやすくする狙い

SynMarkeは、SynergyAIが自社のマーケティング業務で試してきたAI活用の仕組みを、外部企業でも使える形にしたサービスです。SynergyAIの発表によると、同社は2026年5月の自社実証で、SNS運用工数を月30時間から5時間へ削減したとしています。これは月25時間の削減にあたり、割合では約83%の削減です。ただし、この数値は同社の自社運用における実績として紹介されているため、すべての利用者に同じ結果が出ると断定するものではありません。
SNS運用は、始めることよりも続けることが難しい業務です。投稿のテーマを考え、文章を作り、画像を用意し、配信後の反応を確認する流れは、日々の仕事の中で後回しになりやすいものです。特に少人数の組織では、SNS専任の担当者を置けないこともあり、発信の重要性を感じていても、継続できないケースがあります。

SynMarkeのオートパイロット機能は、こうした課題に対して、AIが投稿作成や配信を担う環境を提供することを目指しています。担当者がすべての投稿をゼロから作るのではなく、ブランド情報をもとにAIが下地を作り、スケジュールに沿って配信することで、SNS運用を日常業務の中に組み込みやすくする考え方です。
想定ユーザーとしては、SNS運用に手が回らないスタートアップ・中小企業、マーケティング担当が少人数の組織、継続的なSNS発信を仕組み化したい事業者が挙げられています。ただし、AIに任せるからといって、完全に放置できるという意味ではありません。β版では、担当者が配信状況を確認し、必要に応じて投稿内容を調整する使い方が前提になります。
今後についてSynergyAIは、β版利用者からのフィードバックを反映しながら機能改善を進め、正式提供開始に向けて料金プランやサポート体制を整える予定です。正式提供の時期や、より広い利用受付の詳細は、準備が整い次第発表されるとしています。SynMarkeは、SNS運用を担当者の努力だけに頼らず、AIを使って継続しやすい形に整える選択肢になりそうです。

まとめ


いかがだったでしょうか?
SynMarkeは、SNS投稿の作成や配信にかかる手間を、AIで支えるマーケティングSaaSで、ブランド情報を一度設定しておくことで、投稿の方向性を保ちながら、継続的な発信を行いやすくします。
もちろん、β版の段階では確認や調整も必要ですが、SNS運用を人の頑張りだけに頼らない形へ近づけるサービスだといえます。
SNSを続けたいけれど時間が足りない現場にとっては、SynMarkeは心強い選択肢のひとつになりそうですね。