AI実務活用を支援 OpenAI Academyの新コース概要
OpenAIは、学習プログラム「OpenAI Academy」において、AIを仕事に活かす学びを支援する3つの新コースを発表しました。
同社は、AIによって、時間や専門知識の不足から滞っていた業務にも取り組みやすくなる一方、実務で有効に活用するには、ツールをただ使えるようにするだけでなく、業務の目的や状況に合わせた使い方を学ぶ必要があることを示しています。今回発表された「AI Foundations」「Applied AI Foundations」「Agents and Workflows」は、こうした実践的な活用を支援するため、AIの基礎理解から反復的な業務への活用、エージェントを用いたワークフローの運用までを段階的に学べるコース内容です。今回は、OpenAI Academyの新コースの概要についてご紹介します。
ARCHETYP Staffingでは現在クリエイターを募集しています。
エンジニア、デザイナー、ディレクター以外に、生成AI人材など幅広い職種を募集していますのでぜひチェックしてみてください!
AIの基礎から、再現可能なワークフローへ
OpenAI Academyのコースは、「自分にとって重要な業務で実践することで、AIの最適な活用方法を学ぶ」という考え方に基づいて構成されています。AIを知識として学ぶだけでなく、実際の業務に取り入れながら使い方を身につけていく点が、今回発表されたコースの特徴として紹介されています。
OpenAIはこの取り組みの一環として、BCG(ボストン コンサルティング グループ)、Accenture(アクセンチュア)、BBVA(ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行)などの外部パートナーと協力し、組織が実践的なAIスキルを身につけ、日々の業務に応用できるよう支援していると説明しています。

今回発表された3つのコースは、AIの基礎から、繰り返し使える業務の流れへ進んでいく構成になっています。「AI Foundations」では、日常業務でAIを効果的に活用するための基本概念と実践方法を学びます。具体的には、プロンプトの作成、文脈情報の提供、出力結果の確認、責任ある利用などが含まれます。このコースでは、文章作成、要約、計画立案、会議準備といった日常的な業務を改善するための基礎を身につけます。
「Applied AI Foundations」では、効果的なプロンプトを、構造化された再現可能なワークフローへ発展させる方法を学びます。受講者は、適切な入力、モデル、ツール、チェックポイント、人によるレビューを定義するワークフロープランの作成方法を理解し、品質、スピード、コストのバランスを取る方法を学びます。効果的なAI活用を、再現しやすい業務の流れへ整えていく内容として紹介されています。
「Agents and Workflows」では、エージェントが支援する業務をどのように指示・管理するかに焦点を当てます。エージェントとは、一定の目的に沿って複数の作業を進めるAIの仕組みを指します。このコースでは、文脈の提供、成果物や境界条件の定義、結果のレビューなどを扱います。受講者は、人間の判断や監督が必要となる場面を見極めながら、再利用可能なワークフローを実行し、改善できるようになることを目指します。
これらのコースを通じて、受講者は日常的な1つの業務を改善する段階から、再現可能なワークフロープランの構築、さらに今後の業務に応用できるエージェント支援型ワークフローの実践へと進んでいきます。BBVAのグローバルAI導入責任者であるElena Alfaro氏は、OpenAI Academyのような取り組みについて、専門職の人々が実践的なAIスキルを身につけ、日々の業務にどう応用できるかを理解するための取り組みとして歓迎するコメントを寄せています。
AIの基礎からワークフロー、エージェント活用へと一歩ずつ進む構成になっているため、AI活用を段階的に学び、理解しやすい点も特徴です。
OpenAIが提供する、実践的な学習の仕組み

OpenAI Academyは、AI研究、プロダクト、安全性、導入支援に携わるOpenAI内の各チームによって構成されています。カリキュラムはOpenAIのモデルやプロダクトの進化に合わせて更新され、新しい機能、安全性に関する実践、組織がAIを業務に活用する中で得られた知見を反映していくものとされています。企業にとっては、従業員が日々利用するテクノロジーに根ざした、一貫性のある学習基準になる点も特徴です。
コースを修了した受講者には、修了証が発行され、チームやネットワークで共有できます。修了証は、企業が受講者の学習状況を把握し、早くからAI活用に取り組む人を評価するための手段として紹介されています。また、学習内容を実務に活かすきっかけにもなります。
企業はこれらのコースを従業員のオンボーディング、企業内学習プログラム、より広範なAI導入施策の一環として活用できます。OpenAIは、AI活用を始めるチームに共通の基盤を提供し、より経験のある組織にとっては、個人の活用をチーム間で共有・改善できるワークフローへ発展させる支援になるとしています。
アクセンチュアで最高AI・データ責任者を務めるLan Guan氏は、AI導入を広げることは、単にテクノロジーへのアクセスを提供することではないという考えを示しています。人々が日々AIを活用できるようにするには、学習の仕組み、自信、新しい働き方が必要だとし、OpenAI Academyは、AIを責任ある形で効果的に活用するための実践的なスキル、ワークフロー、習慣を身につけるうえで重要な役割を果たしていると述べています。
OpenAIは、今回のコースをOpenAI Academyのより広い学習ロードマップの始まりと位置づけています。今後もプロダクトの進化に合わせてコースを更新し、組織向けのレポーティング機能を広げ、さまざまな職種やユースケースに対応した新しい学習パスを導入していく予定です。
今後、職種やユースケースに応じた学習パスが広がることで、より多様な業務に合わせてAIを学べるようになる点にも注目したいところです。
まとめ

いかがだったでしょうか?
OpenAI Academyの新コースは、AIの基礎を理解する段階から、日常業務への活用、再現可能なワークフローの構築、エージェントを用いた業務の実践へと進んでいく内容です。
AIを業務に取り入れるには、ツールを導入するだけでなく、目的や状況に合わせて使い方を学び、実際の業務の中で改善していくことが求められます。今回のコースは、そうした実践的な学習を支援する取り組みとして紹介されています。
ChatGPTを開発するOpenAIが提供するカリキュラムであるため、信頼性のある学習材料として参考にしやすく、AIの活用方法だけでなく、安全性を踏まえた使い方を理解しながら学べる点にも注目したいところです。