2026.06.18 | テクノロジー

6月のPixel Dropで追加されたAI新機能とは Geminiや動画編集の進化を解説

Googleの6月のPixel Dropでは、動画編集や音楽生成、写真編集など、Pixelをより便利に使える新機能が追加されます。Geminiを活用した機能も広がっており、日常の作業やちょっとした表現を、スマートフォンだけで進めやすくなる内容です。

クリエイター向けに広がる動画・音楽・写真編集機能

6月のPixel Dropで目を引くのは、Pixelだけで「撮る」「作る」「整える」まで進めやすくなっている点です。動画を撮って、必要な素材を加え、音楽や写真の編集まで行う流れが、これまでより身近になります。各機能は順次展開され、今後数週間かけて利用できるようになる予定で、あわせてAndroid 17とWear OS 7も搭載されるとされています。
たとえば、SNS向けの動画や操作説明の動画を作るとき、画面録画と自分の表情を別々に撮って編集するのは手間がかかります。そこで役立つのが「スクリーンリアクション」です。画面録画の中にセルフィー動画を重ねられるため、アプリの使い方を見せながら自分の反応も同時に残せます。
使い方も難しくありません。クイック設定メニューを2回下にスワイプ

し、録画アイコンを選んで「セルフィーカメラを表示」をオンにするだけです。
録画中は前面カメラで自分の反応を映しながら、画面のタップやドラッグ、サイズ変更などもそのまま操作できます。複数のアプリを行き来せずに、一本の動画としてまとめやすくなるのは大きなポイントです。
動画づくりそのものも、Geminiによってより会話に近い形で進められるようになります。「Gemini Omni」では、テキスト、画像、動画を組み合わせながら、Geminiと自然に話すように動画を作成・編集できます。ゼロから動画を作るだけでなく、カメラロールの写真や動画をリミックスしたり、テンプレートを使ったりできるため、思いついたアイデアを形にしやすくなります。さらに、自分に似たAIアバターを作り、動画の中に登場させることもできます。
映像に合わせる音づくりもPixel上で行えます。Geminiの音楽生成機能では、作りたい雰囲気を文章で伝えたり、写真をアップロードしたりすると、歌詞付きの音声トラックを作成できます。スタイル、ボーカル、テンポも調整できるため、動画や投稿の雰囲気に合わせた音楽を用意しやすくなります。
写真編集では、Googleフォトの「Ask Photosで編集」が英国、ドイツ、フランス、スペイン、イタリアのPixel端末に広がります。Geminiモデルを使い、会話するように写真編集を依頼できる機能で、「反射を取り除いて、色褪せた色を修正して」のように複数の修正をまとめて頼めます。細かな編集操作に慣れていない人でも、やりたいことを言葉で伝えやすいのが特徴です。
Pixelの更新は、クリエイターだけのための特別な機能というより、日常の中で写真や動画を使う人にとって、表現の手間を減らす方向に広がっています。次は、創作以外の場面で使いやすさを高めるアップデートを見ていきます。

マルチタスク、通話、安全機能まで広がるPixelの使いやすさ

6月のPixel Dropでは、作る機能だけでなく、毎日の操作や連絡を支える機能も追加されます。スマートフォンで地図を見ながらメモを取ったり、動画を見ながら別のアプリを確認したりする場面は少なくありません。そうした使い方をしやすくするのが「Bubbles」です。
Bubblesは、アプリを小さなフローティングウィンドウに変えられる機能です。フローティングウィンドウとは、別のアプリの上に重ねて表示できる小さな画面のことで、画面を何度も切り替えずに情報を確認できます。アプリアイコンを長押しするだけで、アプリを他の画面の上に浮かぶ吹き出しのように表示でき、Pixel 10 Pro Foldでは画面下部の専用バブルバーからワンタップで切り替えられます。通話の場面では、言葉の壁を減らす機能も加わります。

Pixel 10aに搭載される「Voice Translate」は、通話中の発言をリアルタイムで翻訳し、各発信者の声を使って相手に伝える機能です。対応言語は、英語とドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、ヒンディー語です。利用する際は、Google Phoneアプリの設定から音声翻訳を開き、使いたい言語モデルをダウンロードします。
ファイル共有も使いやすくなり、Pixel 8aと9aでは、近くの端末と写真やファイルを共有するQuick ShareがAirDropにも対応します。相手が異なる端末を使っている場合でも、写真や資料を送りやすくなるため、ちょっとした共有の手間を減らせます。
連絡まわりでは、チャットや不在着信への対応も補助されます。Snapchatには「Magic Cue」が登場し、会話の流れに合った時間短縮の提案を表示します。また「Take a Message」は、不在着信や着信拒否の際にボイスメールをリアルタイムで文字起こしし、通話後にAIが次のステップを表示する機能です。対応地域が広がり、発信者に向けたカスタムグリーティングも録音できるようになります。
知らない番号からの着信に対応しやすくする機能もあります。インドのPixelスマートフォンでは、手動通話画面機能が利用可能になり、「通話をスクリーニング」をタップすると、Googleの通話アシストが発信者の名前や用件を確認してくれます。
安全面では、緊急時共有が自動車事故検知、転倒検知、脈拍消失検知と連携します。Pixel端末が重大な事故や転倒、脈拍の消失を検知した場合、緊急サービスへ通報すると同時に、登録済みの緊急連絡先にも通知します。通知する相手は、検出の種類ごとに設定で切り替えられるため、状況に合わせた使い方ができます。
6月のPixel Dropは、動画や写真を作る楽しさだけでなく、通話、共有、緊急時のサポートまで含めて、Pixelを日常の中でより頼りやすくするアップデートです。使える機能は端末や地域によって異なりますが、自分の使い方に合うものから試してみたくなる内容になっています。

まとめ


いかがだったでしょうか?
今回の6月のPixel Dropを見て、Geminiを活用した動画編集や音楽生成、写真編集だけでなく、通話や共有、安全機能まで幅広く使いやすくなっていると感じました。
作る、伝える、確認する、守るといった日常のさまざまな場面で、Pixelがより身近な存在になっていきそうですね。
新機能は順次展開されるため、自分のPixelで使えるようになった機能から少しずつ試してみたいです。