2026.07.05 | テクノロジー

キャリアの悩みをAIに相談 ビズリーチが新機能を提供開始

キャリアについて、誰かに本音で相談できていますか。上司には話しにくい、家族には専門的な相談がしづらい、転職エージェントへの相談はハードルが高い——そんな悩みを抱えるビジネスパーソンに向けて、ビズリーチが新機能「キャリア相談AI機能」の提供を開始しました。AIと対話しながら、自分の強みや市場価値を整理できます。

約2人に1人が抱えるキャリア相談の悩みとAIへの期待

AIの台頭や働き方の多様化が進む中で、「キャリア自律」への意識が高まっています。しかし、市場の変化を捉えながら自身の志向や市場価値を一人で整理することは容易ではありません。自分の強みや中長期的なキャリアの選択肢を整理したくとも、「上司、同僚には本音を話しにくい」「家族や友人に専門的な相談がしづらい」「転職エージェントへの相談は転職前提でないとハードルが高い」といった背景から、相談相手を見つけることは簡単ではありません。
ビズリーチが2026年6月に実施した調査(対象:年収800万円以上かつ業務で週1日以上生成AIを利用するビジネスパーソン、有効回答数1,007人)では、「転職やキャリアに悩んだとき、気軽に相談できる人が身近にいない」と回答した人が50.8%にのぼりました。

約2人に1人が、相談相手のいない状況でキャリアの悩みを抱えていることが分かります。さらに「AI時代のスキルセットやキャリアプランについて客観的に相談・整理できる場が欲しい」と回答した人は78.2%。相談したいという気持ちはあっても、それを受け止める場が足りていない現状がうかがえます。
こうした状況を受け、AIをキャリア相談の相手として活用することへの期待も高まっています。同調査では64.5%が「自身のスキルやキャリアを客観的に見つめ直す相談相手として、AIの活用に魅力を感じる」と回答。AIへの期待として挙げられた理由は、「情報収集・整理が速い」「時間・場所を問わず気軽に相談できる」「強みや市場価値を客観的に分析してくれる」「客観的・論理的なフィードバックをもらえる」などです。
一方、汎用的な生成AIは、転職市場の実態や個人の職務経歴を踏まえた回答が得意ではなく、一般的なアドバイスに終始しがちという課題も指摘されています。こうした背景から、キャリア相談に特化したAIへのニーズが生まれ、ビズリーチが開発に踏み切ったのが「キャリア相談AI機能」です。
「客観的に見てほしい」という期待がAIに集まる背景には、人間同士の相談が持つ限界もあります。転職エージェントへの相談であれば、担当者が持つ知識や経験によってアドバイスの質が変わることもあります。その点でAIは、属人的な要素に左右されにくい相談相手として機能する可能性があります。

17年分の転職データが支えるキャリア相談AI機能

「キャリア相談AI機能」の基盤となるのは、ビズリーチが創業から17年にわたって蓄積してきた転職市場のデータを学習した生成AI「ビズリーチAI」です。キャリアや転職に特化したデータをもとに動作するため、個人の経歴や状況に沿った具体的な対話が実現します。
会員が登録した職務経歴を読み込み、その人のキャリアや経験を前提にしたパーソナライズされたやりとりができます。具体的には、会話を通じて自分の志向や強みを整理し、言葉にしていく作業を一緒に行いながら、転職市場における市場価値を客観的に把握する支援をします。なお、本機能は特許取得済みです(特許第7724994号)。
現在はビズリーチのアプリ限定での提供となっており、画面下部のメニューにある「AIに相談」タブをタップするだけで始められます。

表示された相談テーマから選ぶか、自由に文章を入力することで「キャリア相談AI」との対話がスタートします。アプリから手軽にアクセスでき、場所や時間を問わずキャリアについて相談できる環境が整っています。
機能開発の背景について、ビズリーチ執行役員CSMO・ビズリーチ事業部 事業部長の枝廣憲氏は次のようにコメントしています。「激変する市場のトレンドを捉えながら、自身の志向や強み、市場価値を一人で客観的に整理することは容易ではありません。ビズリーチは創業以来、17年間にわたり日本の転職市場を見つめ、膨大なデータを蓄積してきました。今後、本機能を自らと真摯に向き合うために不可欠な伴走パートナーへと進化させ、長期的なキャリア形成を支え続けられるよう取り組んでまいります」
17年分の転職市場データを学習したAIが相談相手になるという点で、汎用的なAIとは情報の厚みが根本的に異なります。その蓄積があるからこそ、キャリア相談における具体性と信頼性が生まれると言えるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?
ビズリーチが提供を開始した「キャリア相談AI機能」は、17年分の転職市場データを学習した「ビズリーチAI」を基盤に、一人ひとりの職務経歴を踏まえた対話でキャリアの整理を支援するサービスです。転職を考えていなくても、自分の市場価値を定期的に把握しておくことは、これからのキャリア形成において大切な習慣になり得ます。「キャリア相談AI機能」は、その相談相手として試してみる価値がありそうです。