進学塾VAMOSが「ヨンデミー」導入 AIで読書習慣と読む力を支援
株式会社Yondemyは2026年8月3日、進学塾VAMOSの全4校舎で、小学1〜6年生向けに「ヨンデミー」の提供を開始しました。読書習慣を育てながら、中学受験を含む学びの土台となる「読む力」を支援する取り組みです。本記事では、サービスの内容や導入の背景、各塾で確認された調査結果を紹介します。
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AIが読書習慣を支える仕組み
進学塾VAMOSは、以前から子どもの読書習慣を定着させる方法を検討してきました。今回、その取り組みの一環として「ヨンデミー」を導入しました。対象は、吉祥寺校、浜田山校、四谷校、お茶の水校の全4校舎に通う小学1〜6年生の全生徒で、利用は希望制です。進学塾VAMOSが塾生の保護者に推奨教材として案内し、利用を希望する家庭には塾生向けの特別価格が設定されます。受験学年に限定せず、低学年から利用できる形での導入です。
利用にあたっては、家庭のスマートフォンまたはタブレットにアプリを導入します。「ヨンデミー」は、子どもの「読む力」と「好み」をAIが分析し、一人ひとりに合った本を提案する「AI選書機能」を備えたオンライン習い事サービスです。

独自の読書指標「ヨンデミーレベル®(YL)」も活用し、本人の読む力に合った本との出会いを支え、「たのしく、たくさん、幅広く」読書を続けられる環境を提供している点も特徴です。
読書習慣の定着を支援する機能として、AIキャラクター「ヨンデミー先生」による1日3分のミニレッスンも用意されています。チャット形式で本の読み方や楽しみ方、感想の書き方などを学べます。ゲーム感覚で成長を実感できる設計により、読書が苦手な子どもでも取り組みを続けやすいよう工夫されています。
1冊を読み終えるごとに感想を記録する機能もあります。感想を言葉にする過程で、内容の要点をつかむ力や、自分の考えを整理する力を育むことが目的です。提出した内容は次回以降の選書に反映されるため、読書を重ねるほど、本人の読む力や好みに沿った本が提案される流れです。
AIが子どもの読む力や好みに応じた本を提案することは、適切な本との出会いを支えるものと考えられます。子どもの関心に沿った選書を継続し、読書意欲や習慣の定着を支援できる点に、AIを活用する意義があります。
続いて、進学塾でこうした読書習慣が重視される背景を、中学受験の出題傾向と語彙の観点から説明します。
中学受験で求められる「読む力」と、導入塾で確認された変化

中学受験では、国語だけでなく、算数でも文章量の多い問題が増えています。理科や社会では、資料を読み取り、条件を整理して複数の情報を組み合わせる問題が見られます。知識量に加え、文章を読み解くための語彙力と読解力が、教科を問わず必要です。
子どもの語彙を考える際は、「生活語彙」と「学習語彙」の区別が重要です。生活語彙は日常会話で使う言葉、学習語彙は教科書や授業、テスト、塾教材などで使われる言葉です。動画やゲームを通じて多くの言葉に接しているように見える場合でも、中心となるのは生活語彙の場合があります。日常会話に支障がない子どもでも、学習語彙への接触が少なければ、教科書や問題文の意味を捉えにくいことがあります。
株式会社Yondemyは、小学3〜4年生ごろに学習内容を急に難しいと感じる「9歳の壁」を、「語彙の壁」と説明しています。この時期は、抽象的な言葉や考えを整理する言葉が増え、話し言葉に近い表現から、より硬い書き言葉へと学習内容が変化します。
株式会社Yondemyが公表した調査では、浜学園に在籍する小学1〜6年生の「ヨンデミー」利用者280名のうち、週4日以上利用して読書した62名を対象としました。2025年7月から10月までの公開学力テスト3回分を比較したところ、同一生徒の国語の偏差値は3か月で平均4ポイント、全教科では平均2.5ポイント上昇していました。
伸学会目黒校では、株式会社Yondemyの調査をもとに、指導現場で追加調査を行いました。対象は小学4・5年生で、期間中の全試験を受験し、保護者アンケートにも回答した21名です。対象期間は2025年3月から12月までの約9か月で、読書頻度は同年12月の保護者アンケートに基づきます。週5〜7日読書した層の偏差値は平均7ポイント上昇し、初回偏差値が50以上と50未満の双方で伸びが確認されました。
読書を通じて学習語彙に触れる機会が増えることで、子どもが理解できる言葉の幅も広がると考えられます。低学年のうちから多様な書き言葉に親しむ経験は、教科書や問題文を読み解き、その後の学びを楽しむ土台になり得ます。
まとめ

いかがだったでしょうか?
今回の導入では、AIが子どもの読む力や好みに応じて本を提案し、ミニレッスンや感想の記録を通じて読書の継続を支えます。感想が次の選書に反映されるため、読書を重ねるほど、自分に合った本との出会いが広がる仕組みです。
浜学園と伸学会目黒校の調査では、一定の頻度で読書した対象者について、国語および全教科の偏差値に上昇が見られました。公表された数値は、対象者の読書頻度と期間中の成績推移をまとめたものです。
読書習慣が国語にとどまらず、幅広い学びとどのようにつながっていくのか、さらにAIによる選書をきっかけに、子どもが新しい言葉や本の世界に出会い、自ら学びを広げていくことが期待されます。