2026.08.12 | テクノロジー

イルシル新機能「プロンプトライブラリ」でAIへの指示を保存・共有

株式会社イルシルは、AIスライド生成ツール「イルシル」に、新機能「プロンプトライブラリ」を追加しました。よく使う指示文を保存し、資料作成時に呼び出せるほか、チームでの共有にも対応します。本記事では、プロンプトライブラリの仕組みや主な機能、資料作成での活用方法を分かりやすく紹介します。

よく使う指示文を保存できる「プロンプトライブラリ」とは

「イルシル」は、株式会社イルシルが提供するAI搭載のスライド生成サービスです。テキストを入力するだけでスライド資料を自動生成できるほか、オリジナルで資料を作成することもできます。用途に合わせて利用できる3,000種類以上のデザインテンプレートも用意されています。
「AIデザイン生成」では、作りたい資料の内容や希望するデザインのイメージを指示文として入力し、それに沿ったスライドを生成できます。AIに「何を作ってほしいのか」「どのような内容にしてほしいのか」を伝える指示文は「プロンプト」と呼ばれます。
一方、会社概要や事業紹介など、繰り返し使う内容についても、これまでは資料を作成するたびにプロンプトを入力する必要がありました。そのため、よく使う指示文を別のファイルに保存し、必要なときにコピーして貼り付けるといった運用も発生していたといいます。

今回追加された「プロンプトライブラリ」は、こうした手間を減らすため、よく使うプロンプトを「イルシル」内に保存して再利用できる機能です。ワークスペースの設定画面にある「ライブラリ」から、指示文をタイトルや説明とともに登録でき、AIデザイン生成の入力欄にある「ライブラリから挿入」から呼び出せます。
登録するプロンプトは「本文」「デザイン」「修正」の3種類に分類でき、それぞれに対応する入力欄から利用できます。複数のプロンプトを登録した場合でも、タイトルで検索したり、内容をプレビューして確認してから挿入したりすることが可能です。入力欄が空の場合はそのまま挿入され、すでに文章がある場合は末尾に追加されます。
登録件数に上限はないため、繰り返し使う指示を用途ごとに蓄積できます。毎回プロンプトを入力し直すのではなく、一度作った指示を次の資料作成でも使えるようになったことが今回の変更点です。さらに、個人での再利用にとどまらず、チームで同じプロンプトを共有する仕組みも用意されています。

プロンプトをチームで共有、資料作成のばらつきを抑える仕組み

プロンプトライブラリには、自分専用の「マイライブラリ」と、ワークスペースのメンバーで利用する「チームライブラリ」が用意されています。チームライブラリに登録されたプロンプトは、ワークスペースのメンバー全員が呼び出して利用できます。
例えば、会社概要や事業紹介など、複数のメンバーが同じ種類の資料を作る場面では、AIへの指示が人によって異なると、生成される資料にも違いが生じます。株式会社イルシルは、成果につながったプロンプトをチーム内で共有することで、メンバー間の資料の品質差を抑えた運用が可能になると説明しています。個人が持っていたAIへの指示を共有し、ほかのメンバーも利用できるようになる点が特徴です。

マイライブラリとチームライブラリはタブで切り替えられ、登録したプロンプトの編集・複製・削除にも対応しています。また、両ライブラリ間でプロンプトを移動できるため、個人で使っていた指示をチーム向けに共有するといった管理も可能です。
利用できる範囲は契約しているプランによって異なります。プロンプトライブラリはすべてのプランで利用できますが、チームライブラリを利用できるのはメンバーを招待できるプランのみで、フリープランとパーソナルプランではマイライブラリのみ利用できます。なお、ライブラリ内の「ドキュメント」「スライドページ」の登録は、パーソナルプラスプラン以上が対象です。
チームライブラリに登録されたプロンプトはメンバー全員が呼び出せる一方、作成・編集・複製・削除や、マイライブラリとチームライブラリ間の移動を行えるのは、ワークスペースのオーナーまたは管理者に限られます。
AIで資料を作成する際は、どのような指示を与えるかも生成内容を左右する要素の一つです。プロンプトライブラリによって、資料そのものだけでなく、資料作成に使う指示も保存・共有できるようになりました。個人で見つけた使いやすい指示をチームでも再利用できる仕組みは、今回の新機能を理解するうえで重要なポイントといえるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?
「イルシル」のプロンプトライブラリでは、よく使う指示文を保存し、必要なときに呼び出して資料作成に再利用できます。さらに、チームライブラリでは、成果につながった指示文をメンバー間で共有でき、株式会社イルシルは資料の品質差を抑えた運用につながると説明しています。
毎回プロンプトを入力し直すのではなく、一度作った指示を蓄積して次の資料作成に生かせるようになったことで、AIを使った資料作成を効率化する選択肢の一つとなりそうです。