「RIKU」とは?KADOKAWAとはてなが開発したAI小説エディタ
KADOKAWAとはてなは、AIを活用した次世代小説エディタ「RIKU」を発表しました。AIが物語を代筆するのではなく、アイデアや設定の整理、執筆中の相談、校正・校閲などを支援するサービスです。本記事では、RIKUの主な機能や開発の背景、AIが創作をどのように支えるのかを紹介します。
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物語を代筆しないAI小説エディタ「RIKU」とは
「RIKU」は、KADOKAWAとはてなが共同開発するAI活用型の次世代小説エディタです。一般的な文章生成AIのように小説の本文を代わりに作るのではなく、ユーザー自身が物語を書くことを前提に、アイデアの整理から執筆後の確認までをAIが支援します。
小説を書き始める際には、思い描いているストーリーやキャラクター、世界観などについてAIと対話しながら整理できます。まとまった設定は執筆中にも参照できるため、登場人物や物語の前提を確認しながら書き進められる仕組みです。
執筆中に次の展開をどうするか迷ったり、考えがまとまらず手が止まったりした場合にも、RIKUへ相談できます。AIがユーザーの話を聞きながら考えを整理し、次に何を書くのかを一緒に検討するため、自分の中にあるアイデアを形にするための相手として活用できます。

原稿を書き終えた後には、文章の誤りを確認する『校正』や、内容の誤りや矛盾などを確認する『校閲』に加え、最初の読者としてレビューや感想を提供します。構想を練るところから執筆、完成後の振り返りまで、一連の創作過程でAIの支援を受けられる設計です。
また、創作物をAIサービスへ入力する際には、作品がAIの学習に利用されるのか気になる人もいるでしょう。RIKU公式サイトでは、ユーザーが書いた作品をAIの学習には利用しないと明記しています。
物語そのものを作るのではなく、書き手が考えを整理し、自分の言葉で作品を完成させるまでを支えるのがRIKUの役割です。こうしたサービスが生まれた背景には、KADOKAWAが培ってきた編集の経験と、はてなが持つWebサービス開発の知見があります。
KADOKAWAとはてなが目指す「書く人を支えるAI」

KADOKAWAでは、編集者が作家と向き合い、対話を重ねながらアイデアや設定を整理し、作品づくりを支えてきました。RIKUは、こうした編集者と作家の関わり方を背景に、「書く人の隣に立つ相棒」を目指して開発されています。小説を書いた経験がある人だけでなく、「いつか書いてみたい」と考えている人も利用者として想定されています。
共同開発を担うはてなとは、以前から小説分野で協力してきました。2016年に公開されたWeb小説投稿サイト「カクヨム」もKADOKAWAとはてなが共同で開発したサービスです。RIKUについても両社が共同で開発し、サービスの運営はKADOKAWAが担当します。
はてなの発表によると、開発ではAIを活用した「プロトタイプ駆動」の手法を採用しています。
プロトタイプとは、完成版を作る前に機能や使い勝手などを確かめるための試作品です。はてながUGCサービスやAI関連サービスの開発で得た知見も活用されており、UGCとは「User Generated Content」の略で、ユーザーによって作成・投稿されたコンテンツを指します。
RIKUは2026年7月30日の発表と同時に、正式リリースに向けたクローズドβテストの参加者募集を開始しました。対象は、小説を書いている、または書いてみたい18歳以上のユーザーです。Windows、Mac、スマートフォン、タブレットから参加でき、応募にはGoogleアカウントが必要となります。応募者が多い場合はウェイトリストに登録され、順次案内される予定です。応募締切は2026年8月17日23時59分とされています。
正式な提供開始時期は現時点で公表されておらず、料金についても準備中です。RIKUは正式リリースに向けてサービス改善を進めており、クローズドβテストでは、実際に利用するユーザーとともにサービスを育てていくとしています。正式な提供開始時期や料金については、今後の発表を待つ必要があります。
KADOKAWAが持つ編集の経験とはてなの開発知見を組み合わせながら、書き手自身の創作をAIで支えることがRIKUの基本的な考え方です。AIに創作そのものを任せるのではなく、考えを整理したり迷ったときに相談したりする相手としてAIを取り入れる点に、RIKUならではの方向性が表れています。
まとめ

いかがだったでしょうか?
RIKUは、アイデアや設定の整理、執筆中の相談、完成後の校正・校閲などを通じて、小説を書く過程をAIが支援する次世代小説エディタです。
KADOKAWAが培ってきた編集の経験とはてなの開発知見を組み合わせ、ユーザー自身が考え、自分の言葉で作品を書くことを重視しています。
AIを「代わりに書く存在」ではなく「書くために相談できる相手」として取り入れるRIKUが、どのような創作体験につながっていくのか、正式提供に向けた今後の展開が注目されます。