2026.09.11 | テクノロジー

Zumen AIとは?2D図面から3D CADを生成するAIサービス

ホルスAIは、2D図面から3D CADモデルを生成し、3Dアセンブリから部品ごとの2D図面も作成できるWebサービス「Zumen AI」の先行提供を開始しました。CAD作業を一から行う負担の軽減を目指し、AIの生成結果を確認・修正する進め方を支援します。本記事では、主な機能や利用方法、料金を分かりやすく紹介します。

2D図面から3D CADへ、Zumen AIが変えるモデリング作業

製造業では、過去の設計資産や取引先から受け取った図面が、紙やPDF、DXFなどの2Dデータで残っていることがあります。一方で、案件や製造工程によっては3D CADデータが必要になり、設計者が2D図面を見ながら形状や寸法を読み取り、3Dモデルを一から作成し直す必要がありました。
「Zumen AI」は、こうした2Dから3Dへのモデリング作業をAIで支援するWebサービスです。紙図面をデータ化したものや2D CAD図面をアップロードすると、AIが図面の内容をもとに3Dモデルを生成します。生成後に形状や寸法を変更したい場合は、AIへ追加の指示を出して修正することも可能です。

作成した3Dモデルは、異なるCADソフト間でデータをやり取りしやすいSTEPファイルや、3Dプリンターなどでも利用されるSTLファイルとしてすぐにダウンロードできます。既存のCADソフト上で確認・編集したい場合には、フィーチャー履歴付きのネイティブCADファイルも選択できます。
フィーチャー履歴とは、押し出しや穴あけなど、3Dモデルをどのような操作で作成したかを記録した情報です。履歴が残っていることで、既存のCADソフト上でも形状や寸法を確認・編集しやすくなります。
対応するネイティブCAD形式は、SOLIDWORKS(.sldprt)、Fusion(.f3d)、Inventor(.ipt)です。ネイティブCADファイルは依頼後、最大1営業日以内にダウンロードでき、その他のCADソフトについても順次対応を広げる予定としています。
Zumen AIでは、2D図面を見ながら3Dモデルを一から作成する工程をAIで支援し、設計者が生成されたモデルを確認・修正する進め方を目指しています。さらに製造や部品手配を進めるには、完成した3Dデータから部品ごとの2D図面を作る作業も必要です。

3Dアセンブリから部品図も自動生成、製図から後工程までを支援

Zumen AIは、複数の部品で構成された3Dアセンブリから、部品ごとの2D図面を作成する「図面バラシ」にも対応します。3Dアセンブリとは、複数の部品を組み合わせた状態の3Dデータのことです。製造や部品手配では、そこから各部品の図面を個別に用意する必要があります。
従来の図面バラシでは、構成部品ごとに図面を作成し、ビューの配置や寸法の記入、図枠の調整などを行う必要がありました。こうした作業に時間がかかると、その後の加工先への見積依頼や発注、製造着手にも影響します。
Zumen AIでは、STEP形式の3Dアセンブリデータをアップロードすると、AIが構成部品ごとの2D図面を生成します。利用者は部品の3Dモデルを確認しながら生成された図面を編集でき、自社で使っている図枠をテンプレートとして設定して図面へ反映することも可能です。完成した図面はPDFまたはDXF形式ですぐにダウンロードできます。

料金は、利用した分だけクレジットを消費する従量制です。1クレジットは100円(税別)で、3Dモデリングは1部品につき10クレジット、バラシ図面作成は1図面につき1クレジット。クレジットは1クレジット単位で追加購入でき、先行提供期間中はアカウント発行時に50クレジットが無料で付与されます。
現在は利用を希望する企業から申し込みを受け付けており、内容を確認したうえで順次アカウントを発行しています。モデリングと製図の両方をAIで支援することで、作図にかかる時間を減らし、加工先への見積依頼や発注といった後工程へ早く進められるようにすることが狙いです。

まとめ

いかがだったでしょうか?
「Zumen AI」は、2D図面からの3Dモデリングと、3Dアセンブリから部品ごとの2D図面を作成する図面バラシの両方をAIで支援するWebサービスです。
これまで一から行っていたモデリングや製図を、AIが生成した結果を人が確認・修正する進め方へ変えることで、CAD業務にかかる手間を減らすことを目指しています。
CAD業務そのものをAIに任せるのではなく、作図工程を支援し、設計者が仕様の検討や設計判断に時間を使いやすくする点が特徴といえるでしょう。