2026.09.19 | テクノロジー

ChatGPT Images 2.5のSketchでラフ画から画像生成

思い描いた画像をつくり、気になる部分だけを直す。画像生成AIとのやり取りが、より細かい意図まで伝えられるものになりつつあります。OpenAIが発表した「ChatGPT Images 2.5」は、画質や編集精度の向上に加え、生成の待ち時間も短縮しました。主な改善点と、ラフ画から画像をつくる「Sketch」などの新機能を紹介します。

細部の表現と、繰り返す編集の精度が向上

ChatGPT Images 2.5では、光や質感の表現に加え、参照写真の特徴を維持する性能が向上しました。OpenAIによると、参考として渡した写真の人物や被写体を、異なる場面や構図、表現スタイルへ変える際にも、元の特徴を保ちやすくなっています。人物であれば本人らしさを残しながら、光の当たり方や素材の質感をより自然に表現できるとしています。
生成後の画像については、指定した部分を編集する精度が改善されました。複雑な被写体や背景を含む画像でも、ほかの細部を保ちながら、狙った箇所をより正確に調整できます。例えば、被写体や構図を維持したまま背景を変更するなど、残したい要素を保ちつつ、一部だけを更新する編集に対応します。

会話を通じて何度も調整を重ねる「複数ターン編集」の一貫性も高まりました。修正を繰り返す際には、新しい指示を反映するだけでなく、それまでの変更を引き継ぐことも求められます。OpenAIは、長いやり取りでも具体的な指示に従いやすくなり、以前の変更や画質を維持しながら、新たな編集を重ねられるようになったと説明しています。
複雑な視覚的指示を理解し、構図や細部、表現スタイルに反映する性能も向上しています。透明な背景を含む複雑なレイアウトにも対応し、指定が細かくなっても、求められた画像の方向性を保ちやすくなったとしています。OpenAIが挙げる活用例は、ブランドの印象をそろえた複数の画像や、指定した構造に沿うプレゼンテーション用画像などです。個々の細部に加え、全体の統一感が求められる制作も想定されています。
画像生成の待ち時間は、Images 2.0と比べて最大50%短縮されました。画質や編集精度に加え、生成結果を確認するまでの時間も改善されています。ChatGPTには、こうした性能の更新とともに、画像をつくり始める際の指示や、修正箇所の伝え方を支える機能も加わりました。
一度直した箇所が次の編集でも保たれれば、同じ修正を何度も頼む手間を減らせます。今回の編集精度の向上は、画像の仕上がりだけでなく、完成までのやり取りの負担を軽くする点にも意義があると考えられます。

新機能の活用法と提供対象・APIモデル

新機能「Sketch」では、ChatGPT上で直接描いたラフ画を、完成画像のガイドとして利用できます。部屋のレイアウトや衣装の輪郭などを手早く描き、希望するスタイルや細部の説明を添えると、ChatGPTが画像に仕上げます。OpenAIは、絵の専門的な技術がなくても利用できると説明しており、ChatGPTで「@Sketch」と入力すると試せます
何から指示すればよいか迷う場合には、テンプレートから制作を始められます。「ポスター」や「グッズ」などの形式を選び、伝えたい情報やデザイン要素、好みのスタイルを追加していく仕組みです。白紙の状態から指示文を組み立てる代わりに、用意された形式を出発点にできます。また、画像に直接コメントを置き、編集したい箇所を示す機能も加わりました。

完成した画像を共有する際には、生成に使った「プロンプト」も含めるか選べます。受け取った人は、共有されたアイデアを基に、自分の写真や詳細を加えて別の画像をつくれます。画像を見るだけでなく、その制作に使われた指示を自分でも試せるようになります。
Images 2.5は、デスクトップ、モバイル、ウェブのChatGPT、ChatGPT Work、Codexのすべてのユーザーが利用できると案内されています。開発者向けには、外部のアプリやサービスから画像生成機能を利用するための仕組みである「API」に、2つのモデルが用意されています。
「GPT‑Image‑2.5 Flare」は、SNS向けのコンテンツや画像の大量生成など、幅広い用途に対応する標準的な選択肢です。「GPT‑Image‑2.5 Sunburst」は、生成時間を長く取ることで、より精密な制作や編集に対応し、広告キャンペーン用の画像や商品画像などへの利用を想定しています。ChatGPTで直接つくる場合から、外部サービスに画像生成を組み込む場合まで、制作方法や求める精度に応じた選択肢がそろっています。
ラフ画やテンプレートを出発点にできるため、細部まで決めずに制作を始める余地が広がりました。完成形を決めてから依頼するだけでなく、試作を通じてアイデアを具体化する使い方も選択肢になるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?
ChatGPT Images 2.5では、画像の仕上がりに加え、制作の進め方にも選択肢が増えました。
画像生成AIでは、意図と異なる部分を調整し、納得できる仕上がりまで進められるかどうかも、制作を支える道具としての価値を左右すると考えられます。