AnyLive、既存動画を活用したAIアバター生成と配信分析を強化
ライブ配信で商品を紹介するAIアバターは、表情や動きだけでなく、配信後の改善を支える機能も進化しています。AnyMind Groupは「AnyLive」のAIアバター生成とライブ配信分析を強化し、日本でも利用可能にしました。既存動画からのアバター制作や、人間とAI双方の配信を分析する機能など、今回の変更点を紹介します。
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既存動画やブランドキャラクターからAIアバターを生成
ライブ配信を通じて商品を紹介・販売するライブコマースの利用が、日本でも広がり始めています。AnyMind Groupの発表で紹介された電通デジタルの「EC・店頭をまたぐ購買行動実態調査2025」によると、利用経験率は2024年の1.6%から2025年には6.0%へ上昇しました。AnyMind Groupは、配信機会の拡大に加えて、視聴者の関心を捉え、購買につながる配信づくりを課題に挙げています。
AnyLiveは、AIアバターによる配信とデータに基づく改善を組み合わせ、ブランド企業のEC売上向上を支援するプラットフォームです。AIアバターによる長時間のライブ配信や、商品説明などに使うスクリプト(台本)の生成、視聴者とのリアルタイムのやり取りに対応しています。

今回の更新では、生成AIモデルを強化し、アバターの身体の動きや表情、発話する音声に口の動きを合わせるリップシンクの精度を改善しました。衣装や紹介する商品、メイク、ヘアスタイルなどのカスタマイズ性も高め、視聴者のコメントへの応答速度も改善したとしています。見た目と応答の両面から、より自然なコミュニケーションを目指した変更です。
制作方法にも選択肢が加わりました。ブランド企業が保有する既存の動画素材からAIアバターを生成できるようになり、新たに専用動画を撮影する負担を抑えながら、アバターを制作・展開できます。
さらに、ブランドキャラクターをもとにした生成にも対応しました。人の姿をしたアバターに加え、ブランド独自のキャラクターを配信に登場させることも可能です。保有する動画素材の活用と、キャラクターによる世界観の表現という二つの面から、ブランドに合ったライブ配信づくりを支援します。
既存動画からAIアバターを生成できることは、過去に制作した素材を、視聴者とやり取りする新たな接点へ活用する機会にもなりそうです。
人間とAIの配信を分析し、次回の改善点を提案

配信の成果を伸ばすには、商品を紹介した後に、視聴者がどのように反応したかを振り返ることも欠かせません。AnyMind Groupは、人間とAIアバターによる配信にはそれぞれ異なる強みや成果があり、双方のデータを把握したうえで、目的や時間帯に応じて活用方法を調整することが重要だとしています。
今回の更新では、人間によるライブ配信とAIアバターによるライブ配信の双方を対象に、分析機能を強化しました。アカウント、ブランド、個別配信という単位で分析でき、売上に加えて、視聴者の反応ややり取りに関するデータも扱います。
分析機能には、配信プラットフォーム間の比較や、配信パフォーマンスの診断が含まれます。
また、視聴者が購入などの目標に至るまでの各段階を分析する、コンバージョンファネル分析にも対応しています。最終的な売上だけでなく、購入に至る過程にも目を向けるための機能です。
加えて、AIがデータから改善の手がかりとなる気づき(インサイト)を抽出し、次回配信に向けた改善点を提案します。同社によると、商品説明や配信構成、視聴者とのコミュニケーションなど、どの要素が視聴者の反応や購買につながったのかを把握し、次回以降の改善に活用できます。
AnyLiveは、複数の言語と配信プラットフォームに対応し、専門スタッフによる運用支援も組み合わせています。ただし、対応する言語やプラットフォームは国・地域によって異なります。同社は今後も、人間とAIそれぞれの強みを活かし、ブランド企業が目的に応じて配信方法を選べる環境を整備する方針です。
分析結果に加えて改善案が示されることで、担当者は課題の洗い出しから、どの施策を実行するかの検討へ進みやすくなるでしょう。
まとめ

いかがだったでしょうか?
AnyLiveの今回の更新では、AIアバターの制作・表現と、人間・AI双方のライブ配信を対象とした分析機能が強化されました。
今後は、双方の分析結果をもとに、目的や時間帯に応じて人間とAIの配信をどう組み合わせるかも、活用のポイントになるでしょう。
視聴者の反応を確かめながら、ブランドらしい配信を磨いていく余地が広がりそうです。