AdobeがGeminiと連携、ClaudeでPDFを直接編集可能に
写真の補正やデザインの調整を、AIとの会話で進める──Adobeは、Geminiへのツール提供と、Claude向けの機能拡充を発表しました。ClaudeではAcrobatが加わり、PDFやデザインを自分で直接編集できるようになります。会話での依頼から細部の仕上げまで、両サービスでできることと利用の始め方を紹介します。
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Geminiとの会話から、写真やデザインを形にする
Adobeは、GoogleのAIアシスタント「Gemini」から制作ツールを利用できる「Adobe in Gemini」を発表しました。Photoshop、Lightroom、Adobe Express、Adobe Fireflyのツールを会話の中から呼び出し、写真の補正やマーケティング素材の作成、デザインの調整を行えます。希望する仕上がりを言葉で伝えると、Adobeが適切なツールと作業手順を組み合わせて処理を進める仕組みです。
例えば、商品写真をアップロードして希望する見た目を伝えると、明るさや色を調整し、複数の写真に統一感を持たせられます。画像の不要な部分を切り取るトリミングも統一した基準で行い、オンラインストアやウェブサイト、販促資料に使える写真をそろえる作業を支援します。

一つのデザインから、SNS向けのコンテンツを作成することもできます。ブランドイメージや伝えたいメッセージを保ちながら、投稿先に合わせたバリエーションを作成するよう依頼できるため、共通のデザインを複数のSNSに展開する際に活用できます。
デザインの土台を探す段階では、キャンペーンの内容や対象となる人、希望するスタイルを伝えると、条件に合うAdobe Expressのデザインが提示されます。プロが制作したテンプレートをもとに、文章や画像、色の変更を依頼し、目的に合う素材へと仕上げられます。
Adobeの発表によると、Adobe in Geminiは2026年9月24日から世界各地で順次提供が始まり、Geminiのすべてのプランが対象です。利用するには、「Personal Intelligence」の接続済みアプリからAdobeを選び、Adobeアカウントでログインします。アカウントがない場合は無料で作成でき、Adobeは今後も制作や生産性向上を支援するツールを追加する方針です。
Geminiへの新規導入と並び、すでにAdobeの制作ツールが利用できるClaudeでも、PDFの操作やデザインの直接編集に対応する機能拡充が発表されました。
ClaudeでPDFもデザインも、細部まで直接編集

「Adobe for Claude」には、PDFを扱うAcrobatのツールが初めて追加されます。Claudeに機能を追加する仕組みであるプラグインに、既存の制作ツールとAcrobatが統合され、PhotoshopやIllustrator、Premiereなどを含む80種類以上のツールを同じ会話の中から利用できるようになります。
Acrobatのツールでは、ページの削除・結合・分割によるPDFの整理や、機密情報を除去する墨消し、他のファイル形式への変換・書き出しを行えます。
文書の確認を支援する「Document Review」スキルも登場します。呼び出してClaudeに文書の分析を依頼すると、改善案や注釈を編集画面に直接追加してもらえます。
Adobe Expressには、画像や文章などの要素を分けて管理する「レイヤー」を使った編集画面が加わります。画像、文章、色、フォントを個別に変更できるため、デザイン全体を再生成せず、調整したい部分だけを編集できます。これまでの会話による編集に加え、自分で細かく操作する方法も選べるようになります。
Adobe for Claudeは、2026年9月24日から世界各地で順次提供が始まり、Claudeと、開発作業を支援するClaude Codeが対象です。発表では、デスクトップ、モバイル、ウェブでの展開が案内されています。
ゲストでも利用を開始でき、Adobeアカウントでログインすると、利用上限の引き上げや追加ツールの利用に加え、一連のやり取りや作業のまとまりを指す「セッション」をまたいだ作業の継続も可能になります。従来のAdobeコネクターを導入済みの場合は、新しいプラグインに自動で更新されます。
画像の補正や動画の編集など、既存の制作機能にAcrobatのツールが加わることで、コンテンツの制作から文書の確認・編集まで、Claude内で進められる作業の範囲が広がります。
まとめ

いかがだったでしょうか?
Adobeの今回の発表では、Geminiへの制作ツールの導入と、ClaudeでのPDF・デザイン編集機能の拡充が示されました。
希望を言葉で伝えて作業を依頼し、Claudeでは必要な箇所を自分で調整するなど、仕上がりに合わせて編集方法を選べるようになります。
さらに高度で精密な作業が必要な場合はAdobeの主力アプリで続けられ、目的に応じて制作を進められます。