2026.10.27 | テクノロジー

AIで代理受講を防ぐ「ONLINE FACE®」がドローン講習支援開始

ONLINE FACE株式会社は、AIによる本人確認機能を備えたeラーニングプラットフォーム「ONLINE FACE®」で、ドローン操縦者向けの教育や資格講習のオンライン化支援を開始しました。受講中もランダムに顔認証を行い、代理受講やなりすましを防ぐ仕組みです。不正防止の仕組みと、講習を運営する事業者への影響を解説します。

受講中のランダムな顔認証で不正受講を防ぐ仕組み

ドローンは測量や点検、物流、災害対応などで活用が進む一方、航空法などの関連法令の遵守が強く求められる分野です。ONLINE FACE株式会社によると、国家資格制度の整備などに伴って講習のオンライン化が進む中、受講者本人が確実に受講しているか、不正受講が行われていないかという信頼性の確保が大きな課題になっています。
「ONLINE FACE®」は、顔認証を中心とした多要素認証により、受講開始時だけでなく受講中にも本人確認を行います。ONLINE FACE株式会社は、受講中の本人確認の仕組みを世界初の独自AI特許技術と位置づけています。認証のタイミングは一定間隔ではなく独自のアルゴリズムで決まり、システムのバックグラウンドで自動的に複数回実施されます。

1分間に2〜3回認証されることもあれば、3分間に1回の場合もあり、タイミングは受講のたびに変わります。受講者はいつ認証されるかわからないため、オンラインでも適度な緊張感を持って受講することになります。
離席やなりすまし、居眠りなどがあった場合は、画面に認証エラーの警告が表示されます。制限時間内に再認証できないと、講習が一時中断されるか、講義の始め、または最後に認証に成功した地点まで戻ります。
顔認証以外にも、不正を防ぐ機能が用意されています。受講中にYouTubeやネットショッピングサイトなど講習と関係のないページを開き、別ウィンドウで作業することを防ぐ機能や、パソコンやタブレット、スマートフォンなど複数の端末から同時にログインして異なる講義を同時に受講することを防ぐ機能があります。倍速再生への対策としては、受講の開始時刻と終了時刻を照合し、規定の受講時間を満たしているかを判定します。さらに、深層学習(大量のデータからパターンを学ぶAIの手法)を用いた不正検知システムで、顔写真やモニターに映した自撮り写真を使った代理受講を防ぎます。認証時に撮影した写真の背景もAIで分析し、歩きながらスマートフォンで受講するといった、移動中の不適切な受講も防ぐとしています。

ドローン講習の運営負担の軽減と他分野での活用

ONLINE FACE株式会社は、資格や修了証が仕事に従事する条件となる分野では、実際に研修を受けたか確認できなければ、資格制度への信頼も損なわれかねないと指摘しています。ドローン分野の講習にも、対面講習と同等、あるいはそれ以上の厳格な本人確認が求められているといいます。
講習を運営する事業者向けには、運営業務を効率化する機能もそろっています。「ONLINE FACE®」では、講習の履歴や修了状況を一元管理できるほか、申し込み、決済、受講、試験、アンケート、デジタル修了証までをまとめて管理できます。必要な機能のカスタマイズや、既存システムとのCSV・API連携(データを別のシステムとやり取りする仕組み)にも対応しています。

ONLINE FACE株式会社は、講習履歴の一元管理によって運営側の負担を軽減するとともに、受講者にとっても透明性の高い資格管理ができるとしています。
受講者側は、専用機器の用意や専用アプリのダウンロードが不要で、全国どこからでも受講できます。地方に住む人にも均等な学習機会を提供できるほか、天候や災害、感染症の流行といった有事にも安定して運用できるとしています。ONLINE FACE株式会社は、柔軟な受講環境が学習完了率と満足度の向上にもつながると説明しています。
「ONLINE FACE®」は、各省庁が定める一定の基準を満たすことで、国家資格に関連する法定講習や試験のほか、工場や建設現場の入構者教育や安全教育、社内研修のオンライン化に幅広く採用されています。講習のたびに会場を設定したり指導員の時間を確保したりする手間に加え、受講者の移動時間も省けるため、経費の削減と生産性の向上を図れるとしています。

まとめ

いかがだったでしょうか?
ONLINE FACE株式会社は、AIによる本人確認と不正防止の機能を備えたeラーニングプラットフォーム「ONLINE FACE®」で、ドローン操縦者向け教育と資格講習のオンライン化支援を始めました。
オンライン環境でも代理受講やなりすまし、不正受講を防げる点は、航空法の遵守が求められるドローン講習を、対面と同等の厳格さでオンラインに移すうえで大きな意味を持つといえるでしょう。